2024年4月10日 04:08 編集済
Life in a Boxへの応援コメント
うわあ、これはまた。小説を書き始めて五年目ぐらいの二十代作家が好んで書きそうな……などという言い方は双方に失礼でしょうが、なんといいますか、フレッシュなストーリーですね w。私もなんだかこういう雰囲気の話、好んで書いてた時期がありましたが……というか、何を書いてもこういう話になってしまうという。改めて名手の手にかかった作品を読むと、この厭世的でスノブな語り口がいいですね。「はこ」のルビがどんどん変転していって、このオチ、という。あるいは「ついこんなものを書いてしまった」という感触でいらっしゃるのかも知れませんけれど、二十代時分から数周回ったシルバー手前のおっさん目線で見ても、なかなか見事な出来だと思います。タグの村上龍ってのがまた ^^。4/11 追記すみません、ちょっと趣旨がうまく伝わらなかったようなんで、補足しますね。ある種の作家さんたちに対していささか皮肉っぽい書き方になりますけれど、カクヨムを読み歩いていると、企画によってはやたらと自殺をテーマにした作品が多いのが目につきます。書き手はだいたい学生から二十代半ばぐらいで、作風はとにかく「世のすべてが一方的に主人公をネグレクト」して、その中で主人公はある種の尊厳を保ちつつ(もっと身もフタもなく言えば、ひねこびて世の中をディスりまくりながら)死を選ぶ、というパターンであるのがほとんどです。書き手としてはすごく熱を込めた作品なんでしょうが、全く同じパターン、同じ価値観の、ひどく閉塞的な、「大人なんてみんな敵だ」と一方的に叫ぶだけの文章を延々と読まされていると、さすがに辟易としてきたりもします。ただ一方で、私自身高校から二十代にかけて、まさにこんなスタイルの文章をさんざん書いたり構想したりしてたよなあ、という記憶がしっかり残ってますので、気持ちはすごく分かるのです。で、今となってはその種の文を目にするたび、ああこの人は今こういうステージにいるのだな、と昔の自分を見てるようななんともいえない気分になるのですね。叱咤したいような、励ましたいような。たぶんほっといてくれって言うでしょうが w。今回の「箱入り人生」、これは自死ではなくて放置死の被害に遭ってる最中なのでしょうが、哲学的でありながらどこか冷笑的な生へのスタンスが、前述した若手の書く刹那的人生観小説をあえて下敷きにしたような印象を感じたもので、そうざさんも若手のその手の文章に同じような感想を持たれた口かな、と勝手に思ってしまったのですけれど……ちょっと強引な読み方でしたでしょうかね? そういうパロディ的な意図があったとしても、そこからさらに一回り上に練られた文章の味を感じます、と申し上げたつもりでしたが、そういうことを狙ったわけじゃない、ということでしたら、そこはこちらの単純な勘違いであったということで、読み流していただければ幸いです。で、念の為に付け加えると、私はこの作品、技量的にも内容的にも素直に高く評価してるつもりです。キレがあって、オチのひっくり返し方もなかなかでした。こんな作品を着想からいくらもかけずにさっと書き上げてしまうなど、私からはため息しか出ません
作者からの返信
特定の作風を茶化す意図で書く場合もないではないですが、今作に関しては他意はないです。一ヶ月間、新作を次々投稿するに際して色んなパターンを試みたというだけで。先般、坂本龍一氏の最期に至る日々を追ったドキュメンタリーを観て、基本的にどんな死も独りで逝くからには孤独死と感じまして。改めて今作を読み返してみると、能動的な心中とも違う、孤独ではない死を静かに迎える光景を想定していたように感じました。
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Life in a Boxへの応援コメント
うわあ、これはまた。
小説を書き始めて五年目ぐらいの二十代作家が好んで書きそうな……などという言い方は双方に失礼でしょうが、なんといいますか、フレッシュなストーリーですね w。
私もなんだかこういう雰囲気の話、好んで書いてた時期がありましたが……というか、何を書いてもこういう話になってしまうという。
改めて名手の手にかかった作品を読むと、この厭世的でスノブな語り口がいいですね。「はこ」のルビがどんどん変転していって、このオチ、という。
あるいは「ついこんなものを書いてしまった」という感触でいらっしゃるのかも知れませんけれど、二十代時分から数周回ったシルバー手前のおっさん目線で見ても、なかなか見事な出来だと思います。タグの村上龍ってのがまた ^^。
4/11 追記
すみません、ちょっと趣旨がうまく伝わらなかったようなんで、補足しますね。
ある種の作家さんたちに対していささか皮肉っぽい書き方になりますけれど、カクヨムを読み歩いていると、企画によってはやたらと自殺をテーマにした作品が多いのが目につきます。書き手はだいたい学生から二十代半ばぐらいで、作風はとにかく「世のすべてが一方的に主人公をネグレクト」して、その中で主人公はある種の尊厳を保ちつつ(もっと身もフタもなく言えば、ひねこびて世の中をディスりまくりながら)死を選ぶ、というパターンであるのがほとんどです。
書き手としてはすごく熱を込めた作品なんでしょうが、全く同じパターン、同じ価値観の、ひどく閉塞的な、「大人なんてみんな敵だ」と一方的に叫ぶだけの文章を延々と読まされていると、さすがに辟易としてきたりもします。ただ一方で、私自身高校から二十代にかけて、まさにこんなスタイルの文章をさんざん書いたり構想したりしてたよなあ、という記憶がしっかり残ってますので、気持ちはすごく分かるのです。
で、今となってはその種の文を目にするたび、ああこの人は今こういうステージにいるのだな、と昔の自分を見てるようななんともいえない気分になるのですね。叱咤したいような、励ましたいような。たぶんほっといてくれって言うでしょうが w。
今回の「箱入り人生」、これは自死ではなくて放置死の被害に遭ってる最中なのでしょうが、哲学的でありながらどこか冷笑的な生へのスタンスが、前述した若手の書く刹那的人生観小説をあえて下敷きにしたような印象を感じたもので、そうざさんも若手のその手の文章に同じような感想を持たれた口かな、と勝手に思ってしまったのですけれど……ちょっと強引な読み方でしたでしょうかね? そういうパロディ的な意図があったとしても、そこからさらに一回り上に練られた文章の味を感じます、と申し上げたつもりでしたが、そういうことを狙ったわけじゃない、ということでしたら、そこはこちらの単純な勘違いであったということで、読み流していただければ幸いです。
で、念の為に付け加えると、私はこの作品、技量的にも内容的にも素直に高く評価してるつもりです。キレがあって、オチのひっくり返し方もなかなかでした。こんな作品を着想からいくらもかけずにさっと書き上げてしまうなど、私からはため息しか出ません
作者からの返信
特定の作風を茶化す意図で書く場合もないではないですが、今作に関しては他意はないです。一ヶ月間、新作を次々投稿するに際して色んなパターンを試みたというだけで。
先般、坂本龍一氏の最期に至る日々を追ったドキュメンタリーを観て、基本的にどんな死も独りで逝くからには孤独死と感じまして。
改めて今作を読み返してみると、能動的な心中とも違う、孤独ではない死を静かに迎える光景を想定していたように感じました。