大事なものは
鈴乱
第1話
大事なものは、隠したい。
大事で大事で、とっても大切。
だから、なくさないように、失わないように、僕だけが分かるところに隠したい。
大事だから、大切だから、その在り処は僕だけが知ってたい。
誰にも教えたくない。
誰にも見つかりたくない。
だって、とっても大事だから。
大事なものは、僕だけが分かっていればそれでいい。
人の思いは複雑怪奇とか言うけれど、僕はそうは思わない。
すごく単純で、すごく純粋に、ただただ"在りたい"と思うだけ。
偉そうに見せてるあの人も、大人に見えるあの人も、結局、中身なんて子どものまんま。
僕と何にも変わりゃしないんだ。
大事なものを、とっておきたい。
それだけさ。
大事なものは 鈴乱 @sorazome
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます