日々の献立:03 症状
審査委員長のあれぐさは良い読み物だった。
Nさんという固有名詞とかが
無機質で感情移入し辛いけど、慣れたら予定の範疇かな。
審査委員長の円い町/青い町を電子書籍で買い求めたから
教師生活のくだりは目に新しくはなかった。
校長先生の電話を最初は無視して、
やっぱり後程出たくだりの心理はよく解るし
重い腰を上げたことで、少しだけ未来が変わった、みたいな。
疾患を抱えながら、一般就職することは不可能だ。
第一に重い症状が出てしまうから
第二に周囲の人が足を引っ張るから。
障がいに理解がある振りをしても、やっぱりそれは振りの範疇で
差別することで蹴落としていくのが人間の性。
先生も僕のこと、豚のように肥えてって莫迦にしてるでしょ?
オランザピンっていう食欲増進剤を20mg服用してるんですよ。
空腹を渇望しても、最近は自宅に食う物が置いてないけど。
代謝が落ちる、運動可動域も落ちる、そんな中で
痩せる方が不思議です。悪い病気を疑ってしまう。
おかげさまで、単に喰わないだけでも贅肉は落ちましたが
理想をいえば、次回の血液検査までに-2kgかな。
中性脂肪値がぐんと下がるみたいです。
午前05時00分になったら、アンタが大嫌いな
スマートフォンゲームを開始します。
基本オートプレイだから愚痴のマシンガンは止まらないけど。
一見、僕とアンタは、和解したような関係性にあるように思える。
だが、僕は遺恨を抱えて生きている。
僕はアンタに年賀状ノートもプレゼントした。
年賀状の代わりに60ページの大学ノートに
手紙を書いたって、アレだな。
心は尽くしている。だけど、通じない。
それが人間関係というやつか。
2024年の清貧譚はもっとやわらかい当たりの文章を夢想していた。
蓋を開けてみたら、紙やすりの表面のような乱暴さだ。
ただ、俺が噛み付いているだけ? 何とでもいえよ。
きっと後悔させてやるぜ。このまま平行線ならな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます