異世界に転生してくれるからチート能力がもらえると思ったけど無かったので、前世から憧れていた魔法使いになりました!

石 崎

第1話 何所

 放課後、いつも通りの帰路で帰宅していた時

 頭に激痛が走り、倒れた。横目に地面に血が出ているのが見えるのと共に視界の端で誰かが頭から血と別の液体が流れ出して倒れている。

 

 俺はこのまま死ぬのか、まだ中3なんだぞ明日から夏休みなのに、友達と遊ぶ約束発売された新作ゲーム、夏アニメまだやりたいことがあったのに、暑いはずなのに、なんだか寒い、いや、熱い…どうなって、いるん、だ。視界が、真っ暗に…


「ここ、何所」


 目が覚めたら、おめでとう空間みたいな真っ白な景色が広がっている所にいた


「マジでどうなっているんだ…まさか、俺」


「はい、ご想像通り、あなたは死にました」


 急に背後から声が聞こえ、振り返ると、女性が一人神々しい光を発しながらこっちを見ていた。


「ご想像通り…か、そうか俺は死んだのか」


 別にいつか来ることは分かっていたが


「早すぎると言いたいのですか」


 こいつ…まさか


「はい、あなたの心を読めますよ」


 冷静に透き通った声で答える

 この人はいったい


「人ではありませんよ」


 人じゃないってことは


「女神様?」


「正解です」


 自信満々に胸を張って答える女神


 女神様か、もしかして、アメリカにある


「自由の女神ではありませんよ」


「そうなんですか、なんかすみません」


「いえいえ、お気になさらず」


 その言葉には、なにかトゲあったような気がした


「それで、女神様、ここは…」


「ここはあの世です」


 ですよねぇ、はあやっぱり死んだのか、俺


「だから、さっきからそう申しているではありませんか」


「あんた、さっきから容赦なくない」


 いくら何でもここまでズバッと言われると心に来るものがある


「そんなに申されましても事実なので」


「事実か~そうか事実か~」


「さっきからうるさいです」


「すみません」


 はぁ、この人間は冷静で判断力と適応力もあったのですぐに話が進むと思ったのですが


「世の中そううまくいきませんね」


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