心に雨

第1話 罪

2000.2.4 僕は生まれた。

僕には兄と妹がいる

兄は二年前に生まれ、一年後妹が生まれる

僕ら家族は外国の人だ、それに父と母は罪人

日本に不法入国という罪を犯した人間だ。

つまり僕らは生まれてはいけない存在だった。

この物語は生まれた瞬間罪人になってしまった

三人兄妹その次男の話だ。

僕は明るく元気な子と母が言っていた。

つまりはどこにでもいる平凡な男の子ってことだ

幼稚園や保育園、学校は行ってない

というか行けないと言った方が正しいのかな

だがある日、母が「学校行ってみる？」と

兄と僕に言ってきた、兄は「行きたい！」と笑顔で答えた

僕は「学校」がなんだか全く分からなかった。

学は全くない、でも、兄が喜ぶ事は良いことだと思った。父は家庭の事には不関心なひとだ

仕事、酒、ギャンブル父の好きなもの、最低だ

そして小学校に行くことになった。

僕は2年生の後半から、兄は3年の後半からという事になった。

だがこの「学校」に行くということの怖さに

僕は知る由もなかった。