美形のプリン

「ただいま」


「おかえり。遅かったね」


「先寝ててもよかったのに」


「プリン買ってきたの。一緒に食べたくて」


「俺が好きなのはタルトだけど?」


「別にいいじゃない。カズトはプリンって感じするよ?」


「ふーん。まぁいいや」


「あっ、そうだ。さっき餌あげといたよ。六匹がやっぱりいいね」


「そうだな。新しいサヨコは鰭が美しいだろ?」


「そうね」


「可愛いなぁ、サヨコは」


「だからって餌あげ過ぎないでよ。太ったら痩せるのホント大変なんだから」


「はいはい」


水中を優雅に泳ぐサヨコ。みんな美しいよ。でも本当の私はここにいるの。だから私とカズトの関係に足を踏み込まないでね。

絶対に、だよ。

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