19話 結婚式と新たな敵

ロレッタ視点


「ロレッタ殿、クリフトとの結婚を認めて王妃の地位を与える。国民のために尽くす事を期待しているぞ」


 厄龍アランを倒した数週間後、大広場で私とクリフトの結婚式が行われた。会場には貴族から国民まで本当に多くの人が駆けつけてくれた。その中にいつものメンバーもいた。


「おめでとうロレッタ!」


「おめでとうございますロレッタ」


 式の最前列にはカトリーヌやバーバラがいて祝福してくれた。その隣にはユーゴとその手下たちが泣きながら拍手をしている。


「皆さん、今日は私たちの結婚式に集まって頂きありがとうございました。私自身まだまだ未熟な王妃ですが、全力で皆様を守ると誓います! どうかよろしくお願いします!」


 国民から鳴り止まない拍手が送られて、大広場は歓喜で満たされる。でもその中に私の事よく思わない公爵がいた。


「やれやれ……どこの馬の骨かも分からない奴が王妃になるとは……この国も落ちたものだ……」


 チビで、デブで、頭がはげている男は蔑んだ目でロレッタを見ると式場から離れて行った。




* * *


「今日の式は大成功だったね」


 結婚式が終わり王宮の中庭のテラスでくつろいでいると、クリフトが話しかけてきた。


「そうですね……」


「どうしたんだい浮かない顔だね?」


 クリフトは私の隣に座ると心配そうに顔を覗く。


「実は式の最中に私の事を嫌そうに見ている人がいたんです……」


「誰だそいつは!? 僕の王妃にケチをつけるなんていい度胸だね」


「大丈夫です。ちゃんと手は打っていますから」


 クリフトはキョトンと首を傾げる。そこに頼もしい子分のユーゴがやって来た。


「お呼びでしょかロレッタ姉さん」


 ユーゴは私の前に膝をつくと、深く頭を下げた。


「実は調べてほしい人がいるの。お願いしてもいいかしら?」




────────


※変更事項※

今後はお昼の12時頃に投稿します!


 明日からはロレッタが王妃になってからのお話を投稿します。相変わらず嫌なキャラクターが出てきますが、全員返り討ちにするので安心して下さい♪


【読者の皆様へのお願い】


・面白かった!

・楽しかった!

・応援してあげてもいいかな?


 と感じていただけましたら、

『☆で称える』の+ボタンを3回押して、評価していただけると、凄く! 凄く! 嬉しいです‼︎


 皆さまの応援がとても励みになります。なにとぞ、よろしくお願いします。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る