帰還
やはり僕はコミュ障のクソ雑魚ナメクジ。
僕は自身の体が溶けてさらに下の階層へと堕ちていってしまった。
『コメント』
・溶けたぁっ!?
・えっ?何があった?
・……ん?カメラもなんか地面に沈んでいかなかったか?
・おっとぉ?
・色々あって困惑が止まらない。
……カメラもついてきたのか。
「うぅ……」
僕はゆっくりと体を持ち上げてカメラの方へと視線を向ける。
そして、そのままコメント欄に寄せられているコメント群を眺めていく。
「体が、溶けるのに関しては僕の体構造の問題だから気にしないで……僕は自分の体を自由自在に動かすことができるんだよ」
僕はカメラの前で自分の首を一回転させながら答える。
「カメラまでついてきたのは僕も謎。カメラってダンジョンの床をすり抜けていく機能なんてないよね?僕の能力の一つが何かうまい感じで機能したのかな?」
ただ、カメラまでが僕をついてきたのは謎な話である。
まぁ、きっとそういうものなんだろう。
『コメント』
・首が回っているっ!?
・もう何もわからんな……。
・色々と疑問な点が多すぎる問題。
・どうなっているの……?
・ツッコミどころしかない!
そんな僕の態度にコメント欄はツッコミを入れたくてしょうがないようだ。
「あー、えっと……」
そんなコメント欄を表示するカメラの前で僕は口を開く。
「とりあえず僕が冥層で戦えるということはみんなに証明できたかな?」
今日の目標は自分が冥層でも戦えるということを知ってもらうというものだった。
それはもうしっかりと果たせたのではないだろうか。
『コメント』
・そりゃまぁ……。
・ぐぅの音も出ないだろうな……。
・攻略組助けていたし……。
・ぐぇー、すごいンゴ。
・まさかまさかの攻略組以上。
コメント欄を見るにやっぱりそこは出来ていそうだな。
「……放送事故扱いしたら失礼だけど、事故に近い形ですごい人たちと接触しちゃったから今日のところはもう配信を終わりにして帰ろうかな。もう一泊もしたし十分だよね?」
現在はすでにダンジョンの中で一泊して二日目である。
もう配信時間で居れば50時間を超えるという頃。
結構十分なのではないだろうか?うん、十分だよね。
「帰りまでが遠足……だから、僕は丁寧に地上の方に戻っていくから。今日の配信はここまで」
自問自答して解決した僕はカメラの前で配信終了を告げる。
「それじゃあ、また次の配信も見てね……じゃあ、バイバーイ」
カメラの前で手を振った僕はそのままカメラの方へと手を伸ばすのだった。
あとがき
新作です!
『劣等紋の天才魔法使い、自身を見下す周りを見返してざまぁながら最強へと至る』
『https://kakuyomu.jp/works/16818093074740406805』
マジで見てくれぇ……本当にお願い。
そろそろ小説伸ばしたいのぉ……別作でしっかりと書籍化の持ち込み破れてメンブレしたしぃ、今度こそ!
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