着替え
女の子の体というのは案外大変らしい。
そんなことを考える僕ではあるが、土曜日にやってきた生理を結局桃葉へとお世話になってしまった。
また僕は仮を作ってしまったわけである。
ちなみに桃葉はめちゃくちゃ生理が軽いらしく、特につらくもなんともないのだそうだ。
一体、いつどこになったら僕は恩を返せるのだろうか?
「は、はわわ」
そんなこんなやで倒れていた土曜日を乗り越え、ダメージが抜けきらない日曜日に月曜日と。
それでもしっかりと学校の方にやってきた僕は早速今日来たことを後悔していた。
「どうしたの?早く着替えないと授業に間に合わないわよ?」
その理由は簡単。
自分が初めて受けることとなる体育の授業にあった。
せ、先週は体育なんてなかったのに……!あっ、先週の月曜に僕はまだこの高校に転入してきてないからか。
「も、盲点……!」
体育の授業。
そこではまず、着替えをする必要がある。
「……はわわ」
今の僕は女の子。
当然、自分は男子のように教室ではなく女子用の更衣室で着替えることになるわけで……あわわ!?
僕の周りに並ぶのは肌色だ。
下着姿の女の子たちがたくさん。
「うぅ……」
顔を上げることもできない僕は縮こまりながら自分の制服を脱いで着替えを行っていく。
「なぁーにしているのっ!」
そんな風に着替えていた僕の元に。
「にゃっつ!?」
「縮こまっちゃって!」
下着姿の環奈さんが襲来してくる。
はわわ……当たっている!?
神薙さんが僕へと後ろから抱き着いてきたせいで……彼女の胸のふくらみが、ふくらみが、自分に当たっているよぉ!
「ほれほれぇ!」
僕が環奈さんのおっぱいの感触に動揺している……そんな間に。
環奈さんは何の躊躇もなく僕のおっぱいへと手を伸ばしてそのままもみほぐしてくる。
「ひやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああっ!?」
「おぉー、大きな声。これだけ大きな咲良ちゃんの声は初めて聞いたなぁー」
「あぁぁ……やめてぇぇぇぇぇ」
「ほうほぉーう!これは、これはずいぶんと柔らかい!もみほぐしがいがありますなぁー。それにしてもなんという乳房の大きさ。これは嫉妬せざるおえないなぁー」
「んんっ……ぁぁっ!……にゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
おっぱいをも揉まれ続けられる僕は大きく悲鳴を上げていく。
「み、見ないでよぉ!?」
「ぶふっ」
そして、なぜか鼻の方を抑えながら僕の方へと視線を送ってくる桃葉へと僕は不満げに声を上げるのだった。
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