源刻のヴァルキリウス
脈絡ブレイカー
第1話
7カ国同盟加盟国のうちの1つ「エリトス」。
その辺境な地で、小さな街が活気づいていた。
「それじゃ、遊びに行ってくる」
「夕方には帰ってきてねー。あ、あとご飯ちゃんと
わたしてねー!」
この少年、レット・イラストリアス・ゼルトスも、その一人である。
レットは街をでて、鉱石採掘場に到着する。
「父さーん、ご飯だよー!」
そう大声で叫ぶと、コックピットが開いていた採掘用フレームから一人の男がおりてくる。
「お、待ってたぜ、レイ!まさか飯を持ち忘れると
はな。そろそろ歳かね?」
「いや、父さんまだ31でしょ…」
「ハッハッハ!そうだったな!」
レットは父に母から持たされた弁当を渡す。
「それじゃ、遊んでくるね。」
「ん、まーたいつもの機械イジりかよ。少しは勉強
をだな……」
その時にはもうれレットはいなかった。
「はっや……」
レットは更に走り、窪んだ洞窟に辿り着く。
「ここを……っと。」
洞窟を進み、最奥であろう場所につくと、急に開けた場所に出る。
そこには15,6メートルはある人型の機械が佇んでいた。
「今日は、関節を……」
その機械の脚部関節にロープで登り、関節パーツを改修する。
それから数時間後、
「……よし、終わった。……まぁ、間に合せのパー
ツじゃ、無理があると思うけど。」
母から渡された弁当を食べながら、機械を眺める。
やがて弁当を食べ終わると、胸部のコックピットに上り、搭乗する。
「ホコリっぽいな……少しも拭くか。」
その時だった。
ドゴォォン゙!
大きな振動と音が聞こえたのは。
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