3

本当はすごく悲しいけど、創さんを困らせてまで一緒にいたいとは思わない。





「ワーーーッ!!さっきより波大きくなってきましたね!?

浮き輪持ってくるの忘れちゃった!」





午前より大きな波に肩まで浸かりながら、わたしは創さんに精一杯笑いかける。





そんなわたしを創さんは優しく見て、笑いながらわたしを抱き締めてくれた。





「肩、掴まってて。」





そう言われ、両手で創さんの肩に掴まる。

創さんにしっかり抱き締められ、向かい合って抱き合う身体は、お互いの身体にピタリと触れ合っている。





恥ずかしくなり、俯きながら創さんに掴まる。

波が来る度に身体が浮き、その度に創さんがギュッと抱き締めてくれる。





次の波が来た時、





「ンッ!」





創さんがわたしの首にキスをした。






「ほんと・・・お前の身体ってなんでこう・・・全部・・・」





そう言いながら、また怖いくらい真剣な顔になりわたしを見詰める。





「全部、奪いたくなる・・・。

誰にも渡したくないと思っちまう。

お前と会わなかった2ヶ月間・・・俺じゃない誰かのモノになったかもと考えると、頭がおかしくなった。」





「創さん・・・」





そんな嬉しいことを言われ、わたしは創さんを見上げる。





「いつかその顔も、他の男に見せるの?」



「創さん、意地悪言わないで・・・。」



「ここも・・・誰かと重なんの?」





創さんはわたしの唇を親指でなぞり、ソッと唇を割ってわたしの舌に絡ませてくる。





「・・・すげーエロい顔。」





恥ずかしくて泣きそうになる。





「ここは?」





そう言いながら、唇から離れた右手はゆっくりと下におりていく・・・






「アッ・・・!!」





胸の谷間をツゥーっと触られる。





「こんなエロい水着着て、なに他の男に見られてんだよ・・・。」





水着から溢れている胸を触りながら怒られる。





「ンッ・・・ンッ・・・創さん・・・」





「ここ・・・見せろよ・・・」





水着のカップをグイッと下げられ、左の胸がプルンっと出てきてしまった。





「キャッ!創さんダメ!!」




「あんまりデカイ声だすなよ。

周りに人いねーし、水の中だから見られねーから。」




「でも・・・創さんに見られちゃう・・・」




胸を隠そうとした手を創さんに掴まれる。




「俺に見せろよ・・・」




「や・・・!」




創さんの熱い視線が水の上から左胸に突き刺さる。





「すげーエロい・・・、すげー可愛い・・・」




創さんの興奮している顔と声を聞いて、気持ちがどんどん昂ってくる。





創さんに掴まれた手が自由になり、創さんは右手全体でわたしの胸をゆっくりと揉みあげた。

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わたしを見て 触って キスをして 恋をして Bu-cha @Bu-cha

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