第10話

「お兄ちゃん、どうしようか」


「何が??」


「どうやって、あの女達を離そうかなって」


「いや、別に俺の人形達が関わってるから良いじゃん」


「いやでも、実質お兄ちゃんと同じでしょ」


怖い、怖いよ。ヤンデレの義妹さん!!


「もちろんボコスのは、山さんだけじゃなくて、入学式のあの女もね」


「いやいや、あのね、花さん、二人は悪い子じゃないし」


「そうだよ、二人は悪い子じゃないよ。でもお兄ちゃんが悪いから懲らしめないといけないの」


やば過ぎる!!もう懲らしめる前提の会話である。


「待ってお願いします・・・それにほら、人形の秘密は出来るだけ隠そうって小さい頃に約束したじゃん」


「そ、そうだけど」


これを突かれると花も弱い


「って言ってたけど、こないだ破ろうとしたのお兄ちゃんだよね」


「あれは、山さん守る溜に仕方なくで」


「仕方ない??あれ、どうにか出来たよね」


「いやいや、花さんも一瞬迷っていたじゃないですか」


「・・・っ、それはそうだけど、でもそれはそれ!!これはこれよ」


そう言って俺はレベル100の幻惑魔法でお仕置きされた。

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