第17話 初対面

タクシーで○×警察署へ無事に到着した。

精算を済ませて降りる。外の出入り口付近に白衣姿の若い女性と黒のコートを羽織ったスーツ姿の30代の男性が待ち構えていた。笹沢院長と担当刑事さんだ。彼女らの側まで足早と歩む。

「はじめまして。宮藤陽介です。」会釈すると向こうも真剣な顔つきで会釈して自己紹介した。

「はじめまして。笹沢真帆です。」

髪は長髪で眼鏡をしている。やっぱり年端は俺と変わらない。健太より2つか3つ年上だろう。続けて刑事さんが述べる。

「はじめまして。今回主に担当している刑事の北山祐介です。」30代にしては肝がすわって風格がある。

「まず、陽介さんには軽い事情聴取を行います。と言っても、ほとんど陽介さんが話す形になりますが。」

なるほど、任意同行?的な扱いかな?

「わかりました。よろしくお願いします。」




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