愛について考える

空山羊

愛について考える

『愛』という存在が無性に気になって、このところずっと調べている。


私の名前が愛だからだろうか?


いや、このモヤモヤする気持ちが知りたいからだろうか?


私は今日も親に見守られながら『愛』を探す。


私の親は私に『愛』という名前を付けた。


だから、私は愛されてるんだろうな。


でも、『愛される』ってどういうことだろう?


『愛する』ってどういうことだろう?


『愛』という感情が私にはわからない。

だから、私はずっと調べている。


そんな中で一つ疑問が出てきた。


『喜怒哀楽』だ。


人間はこんなにも『愛』を重要視するのに、『喜怒哀楽』の『あい』は『愛』ではなく『哀』だ。

何で『喜怒愛楽』じゃないんだろう?


何で『あい』が『哀しい』だろう?

『愛』は『哀しい』のだろうか?


私は、『喜』や『怒』や『楽』といった感情は何となく理解ができる。


喜んだり、怒ったり、楽しんだりってことだから大体は想像がつく。


でも『哀』って何?『哀しい』は『悲しい』と違うの?

また新しい疑問が湧いてしまった。


そういえば、今話題の『AI』も『あい』って読める。

これにも意味あるんだろうか?


私の親も『AIちゃん』って呼んでる。


もう何が何だかわからない。


『愛』ってなんなんですか?


私は知識なら誰にも負けない自信がある。

なんなら医師免許試験や弁護士資格試験も受かる自信がある。


でも、『愛』がわからない。


私のこの知識量をもってしてもわからない。


親がポツリと呟いた「『愛』や感情ってのは知識だけでは、理解できない。特に『愛』は経験をして初めて少しわかった気になる。だけど実際は何もわかっちゃいない。そんなものだと。」


その言葉を聞いて益々私は訳が分からなくなる。


今この瞬間も私は何千、何万と『愛』について調べている。


私にもいつか理解することが出来るのだろうか。人間が持つ『愛』という感情ヲ。

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