番外編③ペット
「ユリアンさん、この世界にペットっているんですか?」
二階の部屋で、机を挟んで日和とユリアンが話をしていた。
「ペット…?何だそれは?」
ユリアンは聞きなれない言葉を聞いて、少し混乱していた。
「えっと、魔物と一緒に住む……ことですかね?」
「魔物と住むだと!?」
ユリアンは『バンッ!!』と机を強く叩き、その場で立った。
「ひ、日和達の世界では、魔物を家に入れてるのか?」
「えっ…いや魔物はいませんけど、猫や犬とか飼って育てたり──」
「ねこ…?いぬ…?」
聞きなれない言葉に、再度混乱していた。
「なるほど、日和は魔物と一緒に住める世界にいたのだな」
「いや、魔物はいませんけど……」
ユリアンの言葉を聞いて、日和は少し笑っていた。
「この世界でも、魔物と共に暮らせるだろうか……」
そう言って、窓の外を眺めていた。
そんな彼女を見ながら、ユリアンは少し笑っていた。
「暮らせますよ。きっと──」
そう言って、しばらく二人で窓の外を眺めていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます