第42話非常な結末

「た・・つほさん・・・・。」




目の前で起きていることが理解できずにただその光景を


眺めてしまっている。




「か・・・えで・・?」




いつも見ている楓の背中を突き抜けて刺さっている触手からは


鮮血の血が滴っており、鉄の匂いが俺の鼻に伝わってきた。




「間に合いませんでしたか・・・。」




駆け出した徳川さんが楓の刺さった触手を


刀で斬り落とす。




左胸を貫かれた楓は力なく床に倒れた。




「・・楓!!」




俺をかばい、倒れた楓に近づこうと青さんの背中から


離れようとするが足が痛みうまく動けない。




「おい!龍穂!!」




離さまいと青さんは俺を掴んでくるが関係ない。


なんとか楓の元へ向かおうと体を動かし


青さんから離れるが体勢を崩し倒れるように床に落ちる。




動かない足と痛む体何とか動かし


地面は這いながら楓に近づく。




「た・・・つほ・・・さん・・・・。」




なんとか楓の元へたどり着くもまるで白粉を塗ったような


顔でこちらを見つめる楓。




息も絶え絶えであり・・・・・、このままじゃ助からない。




「かえで・・・楓・・!!」




どうして・・・・・。


突然の出来事に何も考えられない。




何が起きた?どうして楓が?


なんでこんなことになっている?




混乱した頭で必死に考えるが結論は出るはずもなく、


ただ必死に楓の手を握りしめる事しかできなかった。




「兼定君!彼らを逃がします!


あなたも一緒に————————————」




「いえ、私は残ります。先程春に龍穂達の回収を頼みました。


問題は楓ですが・・・、おそらく心臓を貫かれている。




戦いで疲労した体で負担のかかる荒治療は難しい。」




二人が何かを話しているが頭の中に入ってこない。




「・・それは私が何とかしましょう。


兼定君は春さんの所に龍穂君達を送ってください。」




何も考えられず、死なないでくれと楓の手を握っていると


体が地面に沈んでいく。




それでも楓から離れるわけにはいかないと


手を握り続けていると、かすれた声が聞こえてきた。




「に・・げて・・・・。」




楓の声が聞こえ、目を開くと辛いはずなのに


大丈夫だと必死で笑顔を作り、こちらを見て逃げろと言ってくる。




「いや・・・だ・・。」




その笑顔を見た瞬間、俺は悟ってしまった。


楓は死んでしまう。この手を離したら二度と生きた姿は見れないと。




「龍穂!!その手を離せ!!!」




俺の握りしめた手を誰かが無理やり剥がそうとして来る。




「楓のことはあの二人に任せろ!


このままこの場に留まっては楓がかばった意味が全て無になる!!」




聞こえない。聞きたくない。聞こえたくない。


耳に届いた青さんの声に体が拒絶し、手を握ろうとするが


力が上手く入らず、手を離してしまう。




青さんに引っ張られながら沈んでいくが、楓を求めて


伸ばした手の先に現れた徳川さん。




「楓さんは何とかします。ですから・・・千夏を頼みましたよ。」




決意の籠った顔と希望の言葉がかすかに聞こえてきた。




「かえでぇぇぇーーー!!!!!」




必死に手を伸ばしたが、決して楓に届くことはなかった。




——————————————————————————————————————————————————————————————————————






暗闇の中に男が一人。




年月と苦悩を重ね、深い皺が何本も刻まれた顔を


油のしみた灯心に燃える小さな灯りが照らしていた。




「・・・・・入れ。」




静寂に包まれ、生物の気配さえ感じないはずだが


老輩の男は何者かに入室の許可を与える。




「・・・・・・・・・。」




木の擦れる音ともにも戸が開かれると暗闇の中に若い男の顔だけが浮かんできた。




許可を得て、老輩の男に近づいていくと


若い男が漆黒の正装に身を包んでいることがわずかな灯りが明かしてくれる。




重苦しい足取りで近づき、忠誠を現すように片膝をついて頭を垂れた。




「・・申し訳ございません。」




主に呼ばれたのであれば要件を聞くなど尋ねることは多々あるが


漆黒の男は謝罪を述べる。


この後言い渡される言葉を分かっているかのように。




だが、老輩の男は言葉を返すことなく再び沈黙が流れる。




灯りがともすわずかな光が壁や天井の木目を明かし、


ここが部屋の中だという事を示している。




灯りを移す窓も見えるが地球上であれば常闇を照らす


月の光が差しておらず風や木々のざわめき、虫の音色などの


環境音がまるで遮断されているように聞こえない。




「・・仙蔵はなんて言っていた?」




静閑の中、男に尋ねる。




「話は文の通りだ。あとは頼む。


そして・・・愛しの弟子を責めないでやってほしいとおっしゃっておりました・・・・。」




苦虫を噛んだ表情で無念の報告をする男。


それを聞いた老輩の男は大きなため息を吐いた。




「直江、苦労をかけた。」




「・・皇よ、罰を何なりと。」




直江と呼ばれた男は労いの言葉を受け取ろうとはせず、


主である皇に罰を求めている。




「師を目の前で失っている事こそがお前にとっての罰だ。


わしから与える罰はない。」




主からの罰を受けることで自らの肩に乗っている罪を


少しでも軽くしようとしたのだろうが


皇はそんなことは許さない。




「そんなことでは”業”の長は務まらんぞ。


心をしっかりと保て。」




そして叱責を送る。


恐らく期待も込められているのだろう。




「仙蔵が言っていた通り、文にて全て把握しておる。


全て、終わった後に目を通したがな。」




「・・・・・・・。」




「兼定、素直に話せ。」




短い言葉の命令に


男は少し間を置いた後、語り始めた。




「仙蔵さんから話を聞いたのは二月も前になります。


”例の男”に指示を受けた。逃げれば孫娘を失う。逃げることはできない。


であれば自らの命、出来る限り有効に使いたいと。




大切な友人と息子を失った後悔は大きく、もう同じ過ちは繰り返したくない。


龍穂の成長が仙蔵さんの願いでした。


私はその願いを叶えるため、靖国の手を借り龍穂を国學館へと送りました。




そして指示のあった交流会での襲撃の中で龍穂の成長を促し、


後は命ついえる前に仙蔵さんを攫い、奴らの手の届かない所で


過ごしてもらい全てが終わったのちに開放する。


それが私の企みでした。




ですが・・、誤算が二つ。」




「一つが仙蔵の死・・か。」




「はい。あとは仙蔵さんを回収するだけ。


そう思っていた時、不意を突かれました。




襲撃者の撃退は出来たのですが加藤楓が致命傷を負ってしまった。


心臓を貫かれ瀕死の状態になりあの子が亡くなれば龍穂が受ける


精神的ダメージは計り知れない。




そう判断した仙蔵さんは・・・・、自らの命を引き換えに


楓の蘇生を行いました。」




「奴らしいな。その治療に命を注いだのか。」




「ええ。あの仙蔵さんと言えど心臓の治療は負担が大きい。


なんとか心臓を作り上げることに成功した仙蔵さんは


最期に先ほどの言葉を残し・・・・、亡くなりました。




亡骸は誰の手も届かい所へ隠しています。


失態を犯した私が言うのは間違っているとは思いますが、


あの人らしい立派な最後でした。」




先ほどまでの暗い表情はなくなり、真っすぐな目で皇に語る兼定。


それは失った師の最後を親友である皇に


胸を張って伝えるための虚勢なのかもしれない。




「では、楓は助かったのか?」




「いえ・・、作りあがったのは不完全な心臓。


一時的には免れましたが、そのままでは確実に死ぬ。




現在治療班に処置をお願いしています。


体に負担を多く、長い治療は不可能ですので


あの”禁術”を使わせています。」




兼定の話を聞いた皇は再び大きなため息をつく。




「あれか・・・。お前がそう判断したのなら何も言わないが・・・・。」




「周りからの批判は承知の上です。これしか楓が生きる道が無かったですから・・・。」




「そうか・・・。で、もう一つは?」




皇が尋ねると再び重苦しい顔をする兼定。




「・・・・靖国と決別しました。


仙蔵さんの件で仲たがいになり、交流会で時間をいただいた時に


関係を修復しようとしたのですが・・・、むしろ言い合いになり・・・・。」




兼定は思い出す。


仙蔵に言われた魔道省神道省を支えてほしかったという言葉を。


そしてさらなる後悔がボロボロの体と心に襲い掛かる。




「・・わかった。」




兼定に背を向けていた皇だが、その心境と表情を察したのか


短い言葉で返す。




「少し休め。疲れただろう。


土御門には私からも言っておく。




お主の事だ。仙蔵が主犯だとはうまく隠しているのだろう?


であれば話し合いの場が設けられるには時間がかかる。




奴が動き出したという事はまた忙しくなる。備えておけ。」




そう言うと目の前の灯りを吹き消そうとするが


兼定が止めに入った。




「お待ちください。こちらにお目通しを。」




そう言うと札から資料を取り出し皇に渡す。




「・・神道省、魔道省の有力一族をいくつか記しているようだが、これは?」




「こちらは国學館、惟神、そして三道省に忍び込ませている部下からの報告書です。


交流試合の数日前から会場などで怪しい行動を取った者達の名簿になります。」




兼定の話を聞いた皇は動揺することなく淡々と資料に目を通していく。




「前にも似たような資料を見せてもらったが、魔道省所属が増えているな。」




「しかもそのどれもが代替わりした長が務める一族達です。




代替わり前の長達が仙蔵さんを慕っており、それを教え込まれているはずですが


それを破ってでも奴に着こうと判断したのは理由がある。」




兼定は一枚の写真を渡す。




「・・・・・・・!」




その写真を見た途端、冷静だった皇が大きな反応を見せた。




「内通の証拠です。こやつほどの地位であれば新たな長を唆すことは可能。


そして・・・今回の騒動の主犯であるならば厄介なことになります。」




写真には二人の男が写っており、


一人は黒装束を身にまとったガタイの良い男。


そしてもう一人は枯れた肌に垂れ下がった肌をした


生きているのかわからないような老人が狭い路地で密会を開いていた。




「こいつが今回の件の話を言いふらせばすぐさま会議が開かれる事でしょう。


そして証拠が出そろっていない今、仙蔵さんの罪を確定させれば


一族打ち首にせざるおえない。」




「・・わしが出て判決を下せば問題ないだろう。」




「それが奴らの狙いです。




不揃いの証拠で無理やり仙蔵さんを庇いなどしたら


それを見た長たちが不信感を抱く。


そこを突いて向こう側に引き込む気なのです。」




「では、どうする?」




「・・・・私に良い案があります。」






一つの灯りを頼りに話し合う男達。


何時しか小さな火は吹き消され、全てが闇に消えていった。






——————————————————————————————————————————————————————————————————————




「・・・・ん。」




ゆっくりと目を開けると知らない天井が見える。




意識が朦朧としている。


ここは一体どこだ?




「・・起きたか。」




すぐ近くから聞き慣れた声がする。




「おはよう。」




そこには青さんが椅子に腰を掛けていた。




「おはよう・・ございます・・。」




青さんの後ろには真っ白な壁。


そして小さなテーブルが置かれており、ここが病室だと理解した。




「・・何が起きたか思い出せるか?」




テーブルに置かれたタブレットを操作した後、尋ねてくる。




その問いに答えようと起きたばかりの頭で考えると


記憶が徐々に戻ってきた。




「・・っ!!!」




体を起こして急いで部屋を見渡し、日付が分かるものが無いか確認する。




「落ち着け。あの事件から一週間たっとる。」




タブレットに表示された日付を見せてくれた。




「青さん!楓は!?」




「安否の連絡は入ってない。


それどころか兼定や仙蔵も姿を見せん。




今の所は、待ちの状態じゃ。」




「・・・・そうですか。」




報告を聞いて、体の力が抜け


ベットに倒れこむ。




「少し・・・話そうか。」




俺の落胆した様子を見た青さんが少し間を置いた後、口を動かした。




「楓の事だがな、助かる可能性は無くはない。」




「でも・・・胸を貫かれて・・・。」




「ああ。肺を貫かれ、あの位置ではおそらく心臓をやられているじゃろう。」




人の弱点である心臓を貫かれてしまえば、


生きることはほぼ不可能。




青さんの言葉を聞いて後悔が胸を襲い、顔を両手で覆う。




「龍穂や。戦闘の中、仙蔵が自らの傷を癒したことを覚えているか?」




「・・・・・いえ。」




「そうか。あれこそが水の魔術である癒しの力。


仙蔵も話していたが、母なる水の力を引き出し


生命の傷を癒す力だ。




それを駆使すれば何とかるかもしれん。」




楓が助かる希望はあると話してくれるが、


その可能性が薄いことは分かっている。




「・・心臓ですよね。治療には相当な魔力が・・・・。」




「・・そうだ。魔力や神力を生成しているため、


治療となると相当な力と技術が必要となる。




だが、仙蔵は嘘はつかん男だ。信じて待つしかないな。」




ひとしきり話終え、病室に沈黙が流れる。




待つしかないこの状況に俺の心が持つだろうか?


少し時間を置いただけでも後悔が頭をよぎってしまう。




そんな重苦しい空気を割く様に


病室の扉をノックする音が響いた。




「失礼します。」




開かれた扉の先には毛利先生がおり、


真剣な顔でこちらにやってきて、近くにあったイスに座る。




「目を覚ましたようで何よりです。体は大丈夫ですか?」




体・・・。そうだ、足を貫かれていた。




掛けられている布団をはいで足を見ると


包帯を巻かれていたが動かしても少々の痛みがあるだけで


難なく動かせる。




「だい・・じょうぶです。」




「出血がかなりあったようで輸血をしたようですが、


動かせるまで回復したようですね。」




「わしと木霊の魔力を使い、回復の促進を促したからな。


それにしても、穴を開けられたのによく回復したもんじゃ。」




軽い会話ののち、毛利先生は手に持っていた資料に目を移す。




「交流試合の日。何があったのかまだ把握出来ていないでしょう。


少し長くなりますが、経緯を追ってお話しします。




龍穂君達が反省部屋に入り、次の試合までの


準備の間、上空から特殊な個体の鬼が降ってきて


観客たちを襲いました。




これは・・・、決して龍穂君達のせいではありませんが


本来であれば結界が破壊されており、


三道省達の高官達や我々が対応したのですが


実力が無い惟神高校の生徒達が複数名怪我を負い、重症を負っています。




ご存じだとは思いますが、龍穂君達の避難には


お兄さんである上杉兼定さんに行ってもらい、


鬼達の殲滅を終え、生徒達の避難を終えこちらは最小限の被害で


抑えることが出来ました。」




襲われたのは俺達だけではなかったようで


毛利先生はもちろん、謙太郎さん達も被害にあったようだ。




「ですが肝心の敵の詳細は不明。


調べたいのは山々ですが、鬼の使役者の姿は無く


龍穂君側の詳細を聞こうと起きるのを待っていたのです。」




毛利先生は敵の事を深く知りたがっている。




「・・徳川校長があなた方を襲ったことだけは耳にしています。


ですが、仏とも呼ばれたあの方がそんなことをするはずがないと


信じ切れない先生方もいられます。




どんな形であれ、迷いを絶つために詳細が聞きたいのです。」




徳川校長が起こした騒動は先生方に多くの影響を及ぼしたようだ。




だが、巻き込まれたのは俺以外にもいる。




「純恋達に聞かなかったのですか?


襲われたのは俺以外にも・・・・・。」




正直に言えば、今は何も話したくはない。


楓が生きているかわからない状況で俺の心はいっぱいいっぱいだった。




「龍穂君達がこちらに帰ってきた後、


意識のあった純恋さん達は事情聴取をしたいと


身柄を確保するために三道省の高官達に取り囲まれましたが


その光景を見た影定さんが割って入り


避難させたのです。




元魔術省長官である徳川校長があのような行動を取ったのですから


龍穂君や純恋さん達がいつどこで誰に襲われても


おかしくはない。




ですから純恋さん達と龍穂君はこうして三道省直営病院でも


誰も手が届かない皇族が使用する隔離された病棟に入院され、


限られた人物のみにしか面会が許されない状況なのです。」




よく周りを見ると、この病室には窓一つなく


灯りは天井で光る電灯のみだ。




外からの侵入はほぼ不可能だろう。


ここが特殊な病院なのが見て取れた。




「さらに純恋さん達は治療を終えた後、


皇がすぐさま呼び寄せ私ですら姿を見ていません。




そして千夏さんは・・・・。」




千夏さん・・・。


そうだ、俺は頼まれていた。


千夏さんを守ってやってくれと。




「龍穂君が持っていた魔道書の中から救出された千夏さんは


入院する際、皇直属の部隊に監視されています。




既に目を覚ましているかもしれませんが・・・・、


情報は共有されず、今どこにいるかさえも分からない状態です。




国學館の中でも、あなたの担任である私が


唯一面会を許されています。


もし、詳しくお話しされたくないのであれば


申し訳ないのですが、徳川校長が敵であるかどうかだけ


聞かせていただいてもよろしいですか?」




話しを聞けるのは俺だけなのか・・・・。




「・・・・・・・・。」




徳川さんが敵か味方が・・・。


今でもはっきりわかっていない。




俺の命を狙ったのは確かだが、


俺の成長を促し、最後には守ってくれた。


一体どちらなのか判断が付かないが、俺の思いを素直に


伝えることにした。




「・・命を狙われたのは確かです。


ですが、その行動すべてが俺の手助けをしてくれているように見えました。




ですから・・・その・・、中途半端な返事になってしまうんですけど


敵ではない・・と思っています。」




何とか振り絞った俺の返答を聞いた毛利先生は


大きく頷いた後、立ち上がる。




「辛い所、私の頼みを聞いていただいてありがとうございます。


龍穂君が徳川校長に感じたその気持ちを・・、そのまま国學館の教師達に


伝えさせていただきます。」




そして俺に顔を近づけて耳元でささやいた。




「これは極秘でお願いしたいのですが・・・、


楓さんの身柄は兼定さんがご存じの様です。




あの方も忙しい方ですから、お会いすることがあれば


場所を選んで聞いてみるといいでしょう。」




楓の情報を俺に伝え、振り返った。




「対価は払いました。


ここから大変でしょうが気をしっかりと保ち、


あなたが進む道を歩んでいってください。」




俺を鼓舞して病室から出ていった。




(楓は戻ってきてる・・・・。)




だが、生死は分からない。


あの人も忙しい人で連絡を取ろうとしても


返信が返ってこないこともある。




とにかく今は身を流れに任せるしかない。


ベットに倒れ、ため息をついた。




「今はとにかく休め、と言いたいところだが・・・・。」




閉じられた扉からもう一度ノックを音が聞こえる。




「入るぞ。」




開かれた扉の先からは少しイラつきを含んだ


声が聞こえてくる。




「大丈夫か?」




そこにはスーツ姿の親父と定兄の姿があった。




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