第6話 変化

挨拶をしてくれた女性はパンツタイプのスーツを着ており、

胸元には五芒星のバッチを付けている。


「上杉龍穂くん。そして加藤楓さんですね?」


俺たちの名前を確認してきた。

真面目そうな佇まいからおそらく教師だろうと察する。


「はい。」


「ようこそ。国學館大学付属高校へ。」


女性は改めて深々と頭を下げてくる。

俺達も合わせるように頭を上げた。


「私は教師の毛利春(もうりはる)と申します。

明日より転校するお二人の手続きなどを担当させていただきます。」


「よ、よろしくお願います・・・。」


学校の先生に面と向かってかしこまって挨拶されたことなんてないので

変な風に返答をしてしまう。


(失礼だぞ。しっかり挨拶せい。)


青さんから念話で怒られてしまう。

通常に式神は札に封じ込めておくが、

青さんは少し特殊で幼いころから俺の体に封じ込まれている。

それが普通の事だと思っていたのが

俺の家系を代々守ってきたからこそのなのだろうと

後から気付かされた。


体に封じ込めれているので距離が近いのか

念話が通りやすく、こうして怒られることも多い。


「荷物はあなたがたが入る寮の長を務めます

アルさんが運び出しておきます。

また後で挨拶をする機会を設けますので

ご安心を。」


「毛利先生、お出迎え感謝します~。

業務の方は大丈夫なのですか~?」


「ええ。調整は済ませております。

今日一日お二人について回れますよ。

ノエルさんは通常業務に戻ってください。」


「助かります~。

今日までにやらなければならないことがありましたので~。」


二人の会話に耳を傾けながら校舎へと目を向けると

数人の人影が見える。

八海ではまだ夏休みだったが、

国學館はもう授業が始まっているようだ。


ノエルさんが俺たちに手を振りながら校舎に入っていく。


「さて、我々はこちらになります。」


毛利先生が俺達に声をかけ歩いていく。


「急遽こちらに向かうことになったと聞いています。

頭の整理が追いついていないかもしれませんが

頑張ってついて来て下さいね。」


毛利先生は俺たちの行動を把握しているようで

優しい声をかけてくれる。

俺が行くと言ったのは今日の昼だというのに

良く把握しているものだ。


「ここまで来る時点でノエルさんから国學館の説明を受けていますね?

次は三道の実力を計らせていただきます。

体育館に用意が出来ていますので向かいましょう。」


正面玄関を歩き廊下を進んでいく。

磨き上げたようにきれいな校内は授業中なのか

誰も歩いていない。


「・・・・もう夏休みは終わったんですか?」


気になっている事を毛利先生に聞いてみる。


「はい。通常の高校より長期休みは短くなっています。

ですが、隔週水曜日が休みとなっていますので

他の高校より休みは長いんですよ。」


水曜日が休み。隔週とはいえそんなことをしている

高校は初めてきいた。


「すごいですね・・・。そんなことをしている高校は初めて聞きました。」


「こういう体制にここ数年の話です。

国學館の所属している人間は三道省の予備部隊に所属している

形となっており、緊急時に置いて

事件の対処にあたらなければならないのです。

何時いかなる時も出動を強制されますので

勉学に励みながら深夜の出動などがあると

体がもたずに辞めてしまう生徒が後を絶たなかったので

こういった休日の形になりました。」


聞いた時はいいなと思ってしまったがそんなことはなく、

実質休みが取れないから無理やり作り上げた感じだ。


「・・・その顔だとノエルさんから聞いていなかったようですね。

安心してください。我々はあくまで予備部隊。

ここ最近は三道省だけで対処できる事件しか起きていないので

今年の出動は片手で収まる程度ですよ。」


その言葉に思わず安堵してしまう。

そんなキツイ事をしなければならないのかと思ってしまった。


「・・・・国學館の生徒たちまで出なければならない

出来事があったんですか?」


楓が少し考えてから鋭い質問を毛利先生に尋ねる。

日ノ本を支える三道省だけで対処できず、

国學館の生徒達まで引っ張りだす事件があったのかもしれない。


「・・・・・・体育館に着くまでの昔話には丁度いいですが、

あまりいい話ではないですよ?」


毛利先生は少し悩んでから俺達に話してくれる。


「三道省の上層部はこの国を支えてきた”華族”達が

大半を占めています。

長く高い地位に座っていた華族達は自らの手を汚すことを嫌う。

それは自らが保有している部隊たちにも伝染し、

上層部が出て行かないとならない事件を全て

国學館の生徒達に押し付けていたのです。

始めは大学生たちが頑張って引き受けてくれていたのですが、

対処が追いつかず高校生にまで出動がいき・・・、

先ほど言った事態にまで発展しました。」


この国の黒い部分を聞いてしまった。

もう終わったことなのだろうが、そんなことを

知ってしまって俺達は大丈夫なのだろうか?


「ですが神道省の副長官に就任した土御門さんが改革を

しましてね。木の根の様に動こうとしなかった華族達に

動く様に命じたのです。

副長官とはいえ、新参者である土御門さんのいう事を

始めは聞かなかった華族達ですが、

皇まで巻き込んだ改革によって動かざるおえなくなり、

国學館に新たな休日まで作り上げてくれました。」


俺達を直接スカウトしに来た怪しい男が

そんなにすごいことをしていたとは・・・・・。


「なので我々に要請が来たとしても

大きな仕事は任されるなんてことはありませんので

そんなに怖がらなくても大丈夫です。」


そんな黒い話をしていると、大きな両開きのドアが目の前に現れる。

毛利先生が片方を開けるとそこには

ドーム型の大きな体育館が目の前に広がった。


「おお・・・・」


見たことの無い光景に思わず声が出てしまう。

こんな施設がある高校は日ノ本中を探しても見つからないだろう。


「左が男子、右が女子の更衣室になっています。

名前が入っているロッカーの中に体操着が入っていますので

着終わったら出てきてください。」


毛利先生の指示通りに更衣室に入るが

まるでプロスポーツ選手が使うような大きな

ロッカールームがそこにはあった。


「・・・これか。」


綺麗に整理されているものや、ぐちゃぐちゃなもの。

使っている性格が出ているロッカーの中央に

使用されていないロッカーがあり、

そこには綺麗に折りたたまれた赤と白の体操着が置かれている。


着てみるとサイズがぴったりであり、

備え付けられている鏡で自分の姿を見ると

違和感がしないような感じがする。


新しい体操着を着る時、成長するからと

少し大きめの物を買っていたので

ここまでぴったりだと

感じる違和感が少ないんだ。


「・・・・・どうやって俺のサイズがわかったんだ?」


親父が素早く報告したのかもしれない。

何から何まで対応が早いのに毎回驚いてしまう。


「とにかくいくか・・・。」


速すぎて少し怪しく感じてしまう所もあるが、

待たせるのも悪い。

更衣室から出ると既に楓がおり、

毛利先生と何やら話していた。


「・・・・わかりました。」


丁度話終えた所の様で

出てきた俺に気付いたようだ。


「来ましたね。では始めましょう。」


体育館には先ほどまでなかった楓の背丈ぐらいの機械と

大きな紙が敷かれている。

機械には手のひらを置くような台が置かれており、

紙には大きな五芒星が描かれていた。


「では、三道の実力を計らせていただきます。

まずは魔力と神力の属性ごとの量の計測から行きましょう。」


そう言うと毛利先生は機械の方へ近づいていく。


前にいた高校でも神力と魔力を力を測定することはあったが

どれも年季が入っており、

あのような大きさではなかった。

恐らく最新の測定器なのだろう。


俺と楓も毛利先生の後に続き、機械へ近づいていく。


「まずは楓さんから行きましょうか。」


毛利先生は機械のスイッチを入れると

静かに動き始め、台に手形の線が浮かび上がる。


楓は頷いて恐る恐る手形に合わせ手を置くと、

測定が始まったのか機械音を出し始め

機械に上に光の画面が浮かび上がった。


「ふむ・・・・高水準ですね。」


浮かび上がった光には四角の図が描かれており、

四つの角には魔術の属性が示されている。


魔術の属性は火、水、土、風であり

あの四角は魔術の各属性の強さを表している図だ。

楓はバランスのいい大きな真四角を叩きだしており、

毛利先生のいう通り全ての属性が高水準で

扱えるという事だ。


「こちらが楓さんの魔力の記録となっています。

自らの成長を実感するために大切に持っていてください。」


機械から出てきた楓の魔力を示した神を毛利先生は手渡す。

魔力の強さが十段階に示されており、

楓はその全てが八以上になっていた。


人ごとに得意な属性があり、真四角を描ける者は稀だ。

それだけでもすごいのだが、それが全て強いとなれば

国學館のスカウトは黙っていないのだろう。


「ありがとうございます。」


楓が持っている紙を横から眺める。

細かい数値も書かれており、若干だが風の属性が強い様だ。

これだけ強いのに一度スカウトを蹴った理由が気になる。

楓にはどうしても八海に留まりたかった理由は何なのだろうか?


「では、龍穂君もお願いします。」


毛利先生が俺の番だと催促する。

楓がスカウトを蹴った理由はまた時間があるときに

聞けばいいだろう。


機械に近づき、手形に手を置く。

楓の時と同じように機械音が鳴るが、

宙に浮かぶ光の画面がなかなか出てこない。


「・・・・・・・?」


先程は静かに動いていた測定器が大きな音を立てながら

動き始める。

俺の手を置き方が悪かったのかと思い、

手を動かそうとするが毛利先生が俺の

手首を握り、押し付け始めた。


「すいません。このままでお願いします。」


毛利先生はじっと機械を見つめ、

様子を伺っている。


「・・・・・・・・」


数十秒後、機械の音が静かになり

光の画面が浮かび上がってくる。

手を離し、結果を見ようと画面に近づくが

四角形がどこにも見当たらない。


「エラー・・・ですかね?」


「・・・・・・・いえ。」


毛利先生は出てきた結果が書かれている紙を見ながら

俺の言葉を否定する。


「こちらをご覧ください。」


手渡された紙を見つめる。

楓も何が起きたか気になっていたようで

のぞき込んでくるが、紙には画面に写っていた様に

何も描かれていない。


だが、魔力の数値の所にはしっかりと結果が写されており、

そこに書かれている数値は

全て十以上となっていた。


「え・・・・・?」


「最新鋭の測定器なのですが、

それでも測れないほどの魔力量。

これほどの可能性を秘めている生徒は

恐らくですが歴史ある国學館と言えど

受け入れたことはないでしょう。」


毛利先生が俺を褒めてくれているのだろうが

頭の中に入ってこない。


火、水、土の数値が十二となっているが

風がずば抜けており、なんと二十という数値を叩きだしている。


以前測ったときは水の属性が抜けており、数値は八だった。

他の三属性は四前後であり、俺の体に何が起きたのか

理解できず恐怖さえ感じてしまっていた。


「・・・・・・龍穂君。」


「・・・・・・」


「・・龍穂さん。呼ばれてますよ。」


肩を叩かれ、横を見ると楓が前を向けて促してくる。

急いで毛利先生の方を向くと、

心配そうにこちらを見ていた。


「は、はい!!」


「自らの力に少し驚いているようですが、

大丈夫ですよ。

ここには三道のスペシャリストが揃っています。

どれだけの力を有していてもそれを操れるように

指導してくれますよ。」


毛利先生が俺を諭すように話してくれるが、

驚いているのはそこではない。


「・・・・・毛利先生。」


「なんでしょう?」


「実は・・・・」


俺は自らの体に起こった変化の説明をする。

以前測った魔力量との大幅な違いと

得意な属性の変化を聞いて毛利先生は

腕を組んで黙ってしまった。


「・・・・・・・・・・・その理由を知るためにも

神力測定に移りましょう。」


答えに辿り着いたのか、毛利先生は神力を測るため

大きな神の方へ近づいていく。


「え・・・っと、それはどういうことですか・・・?」


「極まれにですが、持っている力が突然上がる方がいらっしゃいます。

過去の強いトラウマなどで無意識のうちに

力を抑えてしまい、何かがきっかけとなってそれが解放されるんです。

そういった事象は魔力と共に神力も抑えていることが多い。

龍穂君の神力が以前より高まっているのであれば

龍穂君が元々有している力であったという事が証明できます。」


そう言うと毛利先生は札を取り出し、

五芒星の中央に張り付ける。


魔術や神術を放つように指示をしているのは

脳であり、無意識のうちに機能が制限されれば

確かに力は出せないだろう。


だが、俺自身そのような経験は覚えがない。

だからこそ嫌な想像を掻き立て、

得体のしれない恐怖に襲われているんだ。


「いきなり測るのは嫌でしょうから

先に楓さんからお願いできますか?」


「分かりました。」


俺の心情を汲んでくれたのか、

先に楓が測定をしてくれる。


「下に張っている札に神力を込めていただけますか?」


楓は指示通り膝をついて札に神力を込める。

すると五芒星を描いている墨が札の方へ吸い寄せられるように

伸びていき、札を真っ黒に染めていく。


札の全体が真っ黒に染まると、五芒星に神力が伝わったのか

五芒星の先から様々な色の炎が上がった。


「五芒星の先に上がった炎の色と大きさが

各属性の強さを示しています。

火は赤、水は青、木は緑、土は黄、金は黒となっています。」


楓は炎は魔力と同じように均等の強さで燃え上がっている。


「機械での測定では数値にぶれがあり、

特殊な紙と墨での測定の方が精度がいいのです。

魔力の測定の様に数字化できませんが楓さんの神力は魔力と同じような

強さとだと思っていてください。」


この神力測定法は神道の授業で習うような

古典的な方法であり、五行八卦見法(ごぎょうはっけみほう)と言われる。

楓が神力を込めた後を見ると、八卦図が描かれており

毛利先生が張り付けた札にも

特殊な神術が込められている様だった。


「全てが八以上。

やはりこちらも高水準。逸材ですね。」


人が待つ神力と魔力の強さの平均は二、三と言ったところであり

それ以上の力を持ち得ている人間はその道の才能があると言っていい。

人が持つ二つの力は楓のように均等ではなく、

片方が強ければ片方が弱いなんてことはざらだ。


楓は魔術、神術に置いてとてつもない才能の持ち主であり

どういった理由があったにせよ国學館に迎え入れたことは

土御門やノエルさんにとって大きな手柄となるだろう。


「・・・・・いけますか?」


毛利先生は俺の方を見る。

俺は深くうなずくと、墨で描かれた紙のほうへ歩いていき

中央に剥がれた札を剥がす。

すると墨が元の位置へと引いていき、

描かれていた八卦図が跡形もなく消え去った。


「楓さん。こちらの札も取っておいてください。

この紙に同じように張り付ければ今回の結果を

見ることが出来ます。」


楓に結果が込められた札を渡し、新たな札を張り付ける。

俺は紙の中央に歩いていき、

一度大きな深呼吸をして膝をついた。


自らの体に起こった異変の正体を見極めるため、

札に神力を込める。

すると楓と同じように墨が札を染め上げると

大きな火が燃え上がるが、楓と同じような火力であり

少し違う点があるとするなら黒い炎が

ひと際大きく燃え上がっていることだけだった。


「・・・・・・・・・」


俺の結果を見て、毛利先生が再度考え事をし始める。

魔力と属性が異なる神力だが、楓のように

魔力量との関連性は見えてこない。


「・・・・龍穂君。以前測った時との

違いはありますか?」


「全体的に上がっていますが・・・金の炎だけが

より強く燃え上がっています。」


「・・・龍穂君の魔力の属性で強まっていたのは風属性・・・。

神力に当てはめると木の属性に反映されるはずですが、

その代わりに金が強まっている・・・・・。」


互換性のない属性が強まっている。

脳が力を抑えているわけではなさそうであり、

何かしら別の原因があることが見えてきた。


予定通り二つの力の測定が終わったが、

俺の問題を解決する糸口を見えてこない。


「・・・・・龍穂君。」


悩んでいた毛利先生が俺に何かを尋ねてくる。


「覚えがないのであれば素直に答えていただきたいのですが・・・・、

体に何かしらの封印が掛けられているという話は聞いたことがありますか?」


「・・・・・・あっ。」


聞いたことがある。と言うか昨日聞いたのを今思い出した。

俺の体に流れている賀茂家の血を抑えるために

体に封印を掛けられていたんだ。


「それですね。どういった封印を掛けられているかは

深くは聞きませんが、それが原因でしょう。」


そう言いながら毛利先生は俺に近づき、じっと顔を見つめてくる。


「・・少し失礼します。」


俺のおでこに添えるように手を近づけてくると、

前髪を上げて額を見つめてくる。


「封印がまだ残っている・・・・。

あれだけの力があれば二つの力に差はあれど、関連性は見えてくる。

それがないのはおそらく封印が全て溶けていないことが原因なのでしょうね。」


そういうと手を額から離し、札を剥がして俺に手渡してくる。


「人に封印を掛ける時、理由は大きく二つに分けられます。

強大な力を抑えるための封印か、人柱として何かを体に封印するかの二つ。

心当たりがあるようですしどちらかは分かっていると思いますが、

そしてどちらであったも使いこなすことが出来ればあなたにとって大きな武器となる。

そしてその才能を龍穂君は十分に秘めていますので

怖がらず、自信をもって授業に望んでいきましょう。」


毛利先生は俺に言葉をかけた後、安心させようとしているのか

愛でるように頭を軽く叩く。


理由の一つに人柱という言葉が出てきて思わず不安になってしまうが、

親父は俺を守るために賀茂家の血の力を封印したと言っていた。

その力が全面に出てきているという事は

俺本来の力が戻ってきているという事なのだろう。


「・・・・はい。」


封印を中身や理由を知っていたので、心に深い安堵が訪れる。

毛利先生が言っていた通り、この強まった力を使いこなすことが出来れば

俺は強くなることが出来るだろう。

それを手助けしてくれるような環境に身を置くことも出来ている。何も心配することはない。


「では、実技の方に・・・・・」


毛利先生が力の測定に戻ろうとしたその時、

チャイムが体育館に鳴り響く。


「思っていた以上に時間がかかってしまったようですね・・。

予定では三道の実技を見せていただこうと思っていましたが、

三年生が授業で使ってしまうので

先にクラスメイト達への挨拶に向かいましょう。」


そう言うと毛利先生は機械を片づけ始める。

国學館の三年生の授業は見て見たいが、邪魔をするわけにはいかない。


片付けを手伝い、ロッカーに置いてある衣服を用意されていた

袋に入れ体育館を出る。


封印が解かれ、解放された力の大きさに驚いていしまったが

毛利先生のいう通り、使いこなせれば大きな武器となる。


(どれくらい強くなったか、実感したかったな・・・・・。)


実技でどれくらい力が上がったか試してみたかったが仕方ない。


新しいクラスメイトに会うため、先ほど通った廊下を

歩き出した。



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