ってな訳で動き出す歯車(棒読み)

んで俺たちはどこに向かってるかと言うとラビリンスっちゅうもんだなラノベとかゲーム大好き好き君たちに分かりやすく言うと『ダンジョン』のことである


「それより今回の以来の内容は?」


愛しのマイシスター真奈が問いかけてくる


「まぁいつも通りだ、なんかイレギュラーが発生したのなんだの。名前は確か...なんちゃらワイバーンって聞いたぞ」


「はぁほんとにハルくんはそういうの覚えないよね〜探索者資格とる時にあらかた名前覚えなかったの?」


「うぐっ、ま、まぁ俺が資格取った時は特例だったし?知らなくても何とかなるというか...どーせぶっ飛ばせるし?だから俺は何も覚えないことを誇りにする!」


我ながら情けないが、胸を張って見た


「全然カッコよくないですよ?お兄さん」


そんなん知っとるわ


「ハルくんの力は異常だからね〜幼なじみとして鼻が高いよ!」


その言葉が意味することとは


「これの事?」


俺の手にはさっきまでそこに存在してなかった刀が握られていた


「そーだよぉ、ほんとにズルすぎる!って何度思ったことかハルくんの『異能』は誰しもが羨む力だからね〜」


そういやプロローグで説明してなかったけどこの世界は誰しも『異能』持って生まれる、そこにランク付けしてたりするんだが、俺のやつはどこの文献にも乗ってないある意味オリジナルな『異能』だ。物質を作り出したり、身体強化、魔法も完備と至れり尽くせりの異能だ。一応異能の名前は付けたが中2臭くて恥ずかしいので言いません


「ってな訳でラビリンスに着いた訳だが、かなり上層に出現したんだな。ここからでもかなりプレッシャーを感じる」


「どう攻略しますか?お兄さん」


そんなもんは決まっておろう!


「ハルくんのその顔は突撃してぶっ飛ばすって顔してるな〜?」


「当たり前だ!」


ラビリンスに入ろうとしたらスマホが鳴りだした


「もしもし、今度は何の用だい?ラビリンス協会会長さん」


毎回俺たちに依頼を送ってくんのがこのラビリンス協会ってやつだが、会長が出てくるとは事の容態はかなり大きいようだな


『急にすまない、ラビリンス内にてさらに強い生体反応を感知した。フロストワイバーンの比にならないほど強い反応だ。くれぐれも気をつけるようにそれと中に人が取り残されているらしい。見つけ次第回収を頼む』


「りょーかい。それとひとついいっすか?」


『ん?なんだね?』


「会長、その喋り方似合わないっすよ?」


まぁこの会長、桐生由来きりゅうゆらはいつもだと「愛しのハルちゃん〜私の元から離れないでー」とか「お姉さん寂しくて泣いちゃう」とか言ってくるほど俺を溺愛している


『むぅ、電話くらい会長の威厳を見せたっていいじゃない!その依頼解決後に私の元に来なさい。今日家に帰れないようにしてやる!』


あのーそれホントにやめて?真奈と心彩が暴走しちゃうから


「あの〜会長さん?それはさすがに許さないよ〜?」


心彩さんやさっき漏れとりますよ?


「お姉さんは細切れになりたいのかな?」


その笑顔怖すぎるんだが?


『ヒェッ、ごめんなさい...』


ちなみにこの会長ドがつくほど苦労人であるそこだけは可哀想と思う


「それじゃラビリンスに突入するんで切りますねー」


そこから少し時間がたちラビリンス内のモンスターを狩りながら前へと進む


「はぁ、ここのモンスター弱すぎだろこれじゃ眠くなってくる」


俺はあくび混じりでボヤく


「それは同感です」


暇そうにつぶやくのは真奈だ


「けどその暇な時間が終わりそうだぞ〜?」


目の前に酷い怪我をした女性が横たわっていた


「おい、大丈夫か?」


幸い命に別状はないっぽいが怪我と出血量が尋常じゃないこのまま行けば破傷風か出血多量で大変なことになる


「あ、あの...仲間がまだ...逃げきれて...ないので..救助お願いします」


自分のことを顧みず仲間を思いやるのか、へぇ面白いやつだな


だいたい人は死に直面すると他人より自分の身を案ずるが、それはおかしいことでは無い。誰しも死にたくは無いからな


「黙っとけ、『再生しろ』これでどうだ?」


俺が発した言葉によって光が集まり怪我の部分を覆うとたちまち彼女の体は傷1つない綺麗な体に戻った


「何回みてもその力は凄いですね。」


真奈が呆れながらに言う


治療された本人は何が起こったのか分からずポケーっとしていた


「んじゃ、真奈この子を頼める?」


「はーい、それじゃお姉さん立てます?」


助けられた彼女の顔は熱にうなされたような顔をしているまるで恋している乙女のような顔を見た女性陣はアイコンタクトを取る


(また、お兄さんは一人落しましたね)


(うんうんだれこれ構わず優しさの振りまくのは良くないよ〜)


すると助けられた彼女はやっと気づいたようで


「は、はい!立てます!」


「それでは地上に向かいますよ、そばを離れないでください。」


するとその女性は


「あの人を1人にしていいんですか!?」


「お兄さんは大丈夫です。私たちがいても足でまといですから。」


「そのくらいめちゃ強ってことだから安心してね」


一方その頃陽はと言うと


えぇ〜マジでこれ討伐すんの?ダルすぎんだろ


目の前に龍がいた...うん何言ってっかわかんないと思うけど、ドラゴンじゃなくて日本昔ばなしのオープニングに出てくる奴って言えばわかるかな?それが俺のことをめちゃくちゃガン見してくんだけど


『貴様何しに来た?』


「えっ!?お前喋れんの?」


そういやある一定以上のモンスターは知能があって喋れるとか何とか聞いたことある気がする


『我は青龍である、最近まで眠っていたのだがな、何者かに我の縄張りを荒らされてここまで出てきたのだ』


なるほど話は通じるっぽいな


「へ〜それじゃ俺たちは何もしないんでそこにいる人を渡してくれます?」


すると龍のたてがみが逆だった


『我を愚弄する気か?我は人間の指図を受けるほど落ちぶれておらぬわ!』


こいつめんど〜、何こいつ日本の腐った政治のトップみたいにめんどいな


「なら一戦交えるか?それで勝った方の言うことを聞くそれでどう?」


『クックック面白い提案だ龍である我が刃を向けられるなど何千年ぶりだろうか。よかろうもし我が負けたら貴様の配下になろう。』


「えっ!まじ?」


それめちゃくちゃ嬉しいんですけど!


『うむ、我は約束を守るからほんとだ。』


ってなところで今回は終わりだめちゃくちゃいいところだと思うけど、みんなは次話に期待しといてくれ。作者〜めんどいから締めは頼んだ!


『ふざけんなよ!ってもういないし。どうもみなさん作者でございます。私の作品なんで苦戦はさせません。それと擬人化しちゃうかも...ってなところで次回また会おう!』

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