【原始 B.C.66000000年】

ロックとジェダイトがオリサバ山に到着すると、魔神が巨大な隕石を破壊するための儀式の最中だった。「いつかの科学者か......」と魔神は言った。ジェダイトは反論した。「過去を変えてはならん！どんな事情があってもじゃ！」

隕石が衝突すれば、恐竜たちは滅びてしまう。しかし、滅びなければ『新しい生命』は誕生しない。「姉上を救うが為なら『人類』をも喜んで排除しよう」と魔神は宣言した。

ジェダイトは新たな仲間であるロックたちと共に、魔神の希望を打ち砕く戦いに挑んだ。魔神はとても強い相手だったが、一同は奇策を用いて何とか勝利を収めた。

倒された魔神の後ろには、巨大な隕石の姿が見えてきた。ロックたちは急いで山を下り、デロリアンに乗り込んだ。しかし、その強力なエネルギーにより、時を超えるまでの時速を出せなかった。

一同の後ろに巨大な時間の歪み《タイムゲート》が現れ、中へと吸い込まれていった。

＊＊＊

ロックたちが気がつくと、そこは『時の最果て』だった。ロック、イモリ、ジェダイト、魔神の4人は邪気眼の賢者に選択を迫られた。「自由か正義か、どちらか一方を選びなさい」と。

一同は長い時間を話し合い、『正義』を選んだ。邪気眼の賢者は頷き、『ズィドラ』の意味を説明した。「『神になった隕石』と古代種が名付けたのだ」と。

あまりにも巨大に成長する樹々は、10億年という長い時間をかけて星を枯らし、種を巨大な隕石にくっつけて星から星へと飛ばす。その種を誤って食べてしまった人間が魔族となり、動物が魔物へと身体を作り変えられてしまう。

――A.C.700年

その影響をもっとも大きく受けたのが『魔王』だった。ズィドラに支配され、手足のように動く魔王は、“種”をより遠くへ運ぶために各国に戦争を仕掛けた。

魔王の目的を知ったロックたちは、星を救うために邪気眼の賢者に協力することを誓った。「正義を選びし勇者たちよ、聖剣グランドリーンを超聖剣イラナイレイザーへと進化させるのだ」と。

一同はエナストーンを見つけるために、再び紀元前6600万年へと向かうのだった。

◇　つづく

※　この物語はフィクションです。

　　絶対にフィクションです。

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