100. THE BEATLES『Magical Mystery Tour』(1967)

 祝・100回記念!

 第1回の『Rubber Soul』から実に99回ぶりに、わたくし真野まのうおおすすめのビートルズ・アルバムをご紹介します。



◆THE BEATLES『Magical Mystery Tour』(1967)


https://open.spotify.com/intl-ja/album/2BtE7qm1qzM80p9vLSiXkj?si=Hqv4AgaRSJG2vJkhWzB62w


 キャッチーなメロディと緻密なアレンジが相乗効果を最大限に発揮した作品です。同名のTV映画のサントラ盤という位置付けですが、勿論単独で聴いても問題なし。個々の楽曲の個性は他アルバムと比べても抜きん出ていると感じます。



☆「Hello, Goodbye」


https://www.youtube.com/watch?v=rblYSKz_VnI


 とにかくポール・マッカートニー! 天賦の才をほしいままにしています。伸びやかな歌声もさることながら、ベースラインもクラシカルというかバロック的で、ストリングス(ヴィオラ)との相性もバッチリです。



☆「Strawberry Fields Forever」


https://www.youtube.com/watch?v=HtUH9z_Oey8


 冒頭フルートの音色はメロトロン。プログレファンにはおなじみの鍵盤楽器ですね。曲そのものもドリーミーでシンフォニック……と言うよりチェンバーでしょうか。親しみやすくも玄人好みな代表的レノン曲の一角です。



☆「Penny Lane」


https://www.youtube.com/watch?v=S-rB0pHI9fU


 こちらもポールのメロディセンスが炸裂。フルートやホーン、印象的なトランペットのソロなど、バンド外の楽器がアンサンブルを彩ります。後のJELLYFISHらフォロワーに多大な影響を与えているのは想像に難くありません。



 他にも「The Fool On The Hill」「Your Mother Should Know」などの有名どころ目白押しな収録曲は古今東西、多方面のバンド/アーティストたちからカヴァーされ、親しまれています。


 例えば、インストゥルメンタル曲「Flying」は、日本のプログレバンド・四人囃子に。

 サイケデリックの極致「I Am The Walrus」は、ダニー・エルフマンのOINGO BOINGOに。

 「Strawberry Fields Forever」は、個人的にTodd Rundgrenのバージョンが素直でお気に入りです。




 さて、次にビートルズを取り上げるのは、第200回目になるのでしょうか……? それまで読者の皆様がついて来ていただけるとよいのですが。


 ともあれ、ここまで見守っていただきましてありがとうございます。そして、これからもどうか『コンナ音楽堂』をよろしくお願いいたします。

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