98. BOSTON『Third Stage』(1986)

 今回は珍しく80年代へとさかのぼって、BOSTONを取り上げます。

 ソングライター、エンジニア、プロデューサー、そしてヴォーカル以外の全パートを弾きこなす天才Tom Scholz(Gt./Key.)率いる、米国ボストン出身のロックバンドです。


 叙情的でテクニカル、壮大で豊かな音楽性は、後のプログレッシヴ・ハードロック、メロディック・ハードロック、AORなど、多岐に渡るジャンルの誕生や発展に大きく寄与しました。


 それにしてもBrad Delp(Vo.)の歌声の美しさと力強さたるや。個人的には、以前に触れたFreddie Mercury(QUEEN)やRonnie James Dio(RAINBOWほか)に比肩する素晴らしいロック・ヴォーカリストだと思っています。



◆BOSTON『Third Stage』(1986)


https://open.spotify.com/intl-ja/album/2MiQn0TZmrcvesvudgBsnd?si=elEntwCiSyaEb_SG4CEyCA


 前作から8年を経て世に送り出された3rdアルバムです。前2作に比べると注目度は低めですが、メロディ派の筆者的には一推しだったりします。バラードとハードなナンバーのバランスもよく、そのエモーショナルな感動は未だいろせていません。



◇「Amanda」


https://www.youtube.com/watch?v=S4mCIsmiAWc


 80年代ロック史に燦然さんぜんと輝く珠玉のラブバラードです。愛する君にあふれる想いを伝えたい、けれど今のこの関係を崩したくない、そんな切なさが胸に迫ります。女々しいですって? そこがいいんです!!(鋼の意思)



◇「Cool The Engines」


https://www.youtube.com/watch?v=jw0YNvlFOrI


 ミディアム・テンポのパワフルなハードロック・ナンバーは、ギターサウンドもフレーズも安定のショルツ節。「エンジン冷やせ!」と言われても……こんなあおり方をされたら熱くなってしまいます(笑)。



◇「Can'tcha Say (You Believe In Me)/ Still In Love」


https://www.youtube.com/watch?v=pdFWZXOzVBY


 こちらもラブソングですが、また違った趣向。明るくキャッチーな前半から、静かな中間部を経て、ギターソロとともにメインテーマへ帰還する構成の妙が光ります。拍子を細かく捉えたベースプレイもこの曲では特に際立っています。

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