68. 2024年の注目作(10)【プログレ】JON ANDERSON/EGOR LAPPO/TROJKA
ここに来て良盤ラッシュのプログレ界。つい目移りしてしまいますが、特に気になったアルバムを取り上げます。
◆TROJKA『Strobemørket』(2024)
https://open.spotify.com/intl-ja/album/1MqN5dv8hcstCVC1jum3Xk?si=wsyGcP5hQsGT_Bj1X1Q1Tg
ノルウェー産3rd。前作まで漂っていた叙情派シンフォの要素が鳴りを潜め、主体となるジャズロックの方向へ舵を切っています。懐古的なカンタベリーの香りを感じさせつつ、高度に洗練された現代的な仕上がりです。
◇「Parasitt」
https://www.youtube.com/watch?v=UJ8bfIQ6APc
ジャジーでノスタルジックな空気感と、ノルウェー語の異国情緒な響きが化学反応。アナログシンセが彩るしっとり優しい雰囲気が胸を満たします。曲調は対照的ながらこの曲と「Satans Disko」がアルバムでも頭一つ抜けている印象です。
◆EGOR LAPPO『Reasonable Nonsense』(2024)
https://open.spotify.com/intl-ja/album/3NtJ8UrxhmcJZRf2rxRo7v?si=TJY0MNC8TzmpsXDiw6KdAw
露ギタリストのワンマン・プロジェクト。歌やプログラミングも本人。メロディとテクニックのバランスが取れたDREAM THEATER型のプログレメタルが基調で聴きやすいです。歌メロがどことなく70年代GENESISを感じさせるのもポイント。
◇「Recurring Dreams」
https://www.youtube.com/watch?v=qVytg3tP36o
冒頭曲。いきなり歌い出しから始まる思い切りの良さが素晴らしい。アルバム序盤は爽やかでメロディアスに、4曲目からアグレッシヴさ曲が顔を見せ始めます。テクニックも申し分なし。手放しでおすすめできる一枚です。
◆JON ANDERSON & THE BAND GEEKS『True』(2024)
https://open.spotify.com/intl-ja/album/3ON1es6pWr8pBYYRoMJa9R?si=rEpF2dhgQh2b5t8JbvSJXg
言わずと知れたYESのJon Anderson(Vo.)ソロ新作。過去と比較して、よりYESらしさが色濃く出たシンフォニック・ロックです。作風としては『Going For The One』(1977)辺りが近いかも。天性の声質も健在で嬉しい限りです。
☆「Shine On」
https://www.youtube.com/watch?v=xn-kFz5ibGA
とびきりポップでキャッチーなリードトラック。バックを務めるのは凄腕集団The Band Geeks。リッケンバッカーのベースがブリブリいってる時点で信頼度はMAXですが、曲に応じて表情を変えるギターも聴きどころです。
他にも16分半の大曲「Once Upon A Dream」はYES往年の名曲たちを想起させる出色の作品です。セルフオマージュらしきモチーフもそこかしこに見え隠れしていて、耳が離せません。
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