4. METAL DE FACTO『Land Of The Rising Sun Part I』(2024)

『コンナ音楽堂』筆者の真野魚尾(まの・うおお)です。今回からは最近リリースされた注目のアルバムも続々取り上げていきたいと思います。


まず手始めに、真野のホームグラウンドとも言えるヘヴィメタルから新譜の感想をお届けいたします。




◆METAL DE FACTO『Land Of The Rising Sun Part I』(2024)


https://open.spotify.com/intl-ja/album/7fPFVTKWndp4vMqnsDsBIm?si=4zsYR92qR7SweL1BvcOQXg


フィンランド産パワーメタラー、2ndフル。サウンドの傾向としては、SABATONとVICTORIUSの中間ぐらいでしょうか。ヘヴィメタルとしてのツボを押さえた曲作りと、B級感溢れる軽快さが売りのバンドです。


今作のテーマは日本。アマテラスに始まり、赤穂浪士で締め括る全8曲には、そこかしこにジャポニズムを感じさせる意匠が散りばめられています。



◇「Code Of The Samurai」


https://www.youtube.com/watch?v=TNC1lNbWNZo


2曲目。サムライとかブシドーはメタルと相性がいいですね。コンセプトアルバムといえど堅苦しさは皆無。高らかな歌声と勇ましいリズムに合わせて、無心でヘドバンしようではありませんか。



◇「Superstars」


https://www.youtube.com/watch?v=oxYMXfKpobk


アルバム後半を盛り上げる7曲目。ダンスビートに乗せた「よさこいよさこい!」のパートでは自然に頬が緩みます。演者も聴衆も笑顔にさせるのがヘヴィメタルの良さですよね。




他にも、ギャロップの疾走感が心地良い「Slave To The Power」や、ドラマチックな12分の大曲「47 Ronin」も耳を引き付けます。それぞれにIRON MAIDENへの憧憬を感じさせるのは気のせいではないでしょう。


花形であるギターのプレイは勿論、ギラギラしたベースサウンドも実に格好いいです。今作から交代したヴォーカルも作風にマッチしていますし、予備知識なしでおすすめできる一枚だと思います。

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