第11話 平等と思考

(映像だけが流れてるみたいな夢でセリフの方が多く、印象的だったので軽く登場人物も)




女の子

孤児、魔法とかは使えないが潜在能力があるっぽい。元雪国の人間。

【たくさんの種族がひとつの暖かい建物の中で仲良く暮らす】のを夢見てる。


お兄さん

女の子と一緒に旅をしてる謎の男。

女の子の【夢】が叶うのを見届けたいらしい


おじいさん

旅してる2人が立ち寄ったとある国の住人で、2人を住まわせている心優しく、悩みが尽きないおじいさん。軽い魔法が使える。

心が疲れ果てて自ら【思考】を食べてしまい、石になりかけている。


お花の人

おじいさんのお隣に住む心優しい巨人族。

元戦争経験ある軍人らしく、傷だらけのため周りから怖がられる。友好の証として女の子にお花をあげたためお花の人と呼ばれてる。



ーーーー



「私はね、いつか世界中のみんなが寒くない、ひとつの暖かい建物に住んで、仲良く暮らしいたいの。そうすれば私みたいに寒くてしんじゃいそうになる子なんていなくなるし、お花の人だってみんなに怖がられたりしなくなると思うの」

「はは、そりゃ凄い!世界中ってことは、隣に住む巨人族もか!」

「うん、みんなが仲良くなれば、戦争だって無くなる。私はそんな世界が良い」

「きみは平等を望むんだね。良いじゃないか、夢みたいな話で」



ーーー



「嗚呼、彼は思考を食べてしまったんだね」

「思考を食べる、て何?」

「その名の通りさ。沢山考えて、考えて考えて、考えてばかりいて、どうにもならなくなることってあるだろう?考えが堂々巡りで止まってしまう、そんな時、大体の人間は諦めてしまうか天才的発想が浮かぶかの2択なんだが、ごく稀に【思考を食べる】選択をする者がいるんだ。

思考は一度食べてしまうと二度と戻っては来ない、しかもその時考えていたことだけじゃなく、【思考力】を食べてしまうから、どんどん【考えることができなくなる】。だから知能を持つ人間はゆっくりと石になってしまうんだよ」

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