第3話 準備

男は、船にたどり着くと再び乗り込み、船室へと向かっていった。

濃い茶色の木製のドアを開け、少し入ったところにあるソファのそばに、担いでいた銃を立て掛けた。

そしてソファの近くに備え付けられている棚の前に置かれた木箱やテント、リュックサックに近づき、それらを順に装備していった。

そして船室から出ると再び、砂浜の方へと向かっていった。

しばらく歩いた後、先程まで座っていた辺りまでたどり着くと、手に持っていた荷物や背負っていたリュックサックを下ろした。

男は支柱を砂浜に広げた防水布の上に載せた土台に立てると、専用の布を上から被せた。

その他荷物を軽く片付け、最後にテントの中に粗末ながら住環境を整えた。

これで小さな前哨基地が出来上がった。

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