春を贖う
シキウタヨシ
黄色が目について
あが手にもはるやひとつも分けとくれミモザ贖いくる帰りみち
片隅に春売っていて足を止めミモザ二本を買って帰りぬ
かたぶきつある陽光の中ミモザいよいよ黄色く吾の手で輝く
われからのミモザと聞きいし父の言う「コート片せよ」の柔らかさ
沢山の人らが春を求めたか本日ミモザは一本(ひともと)だけに
/了(「置き場」掲載)
春を贖う シキウタヨシ @skutys
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます