八月
八月十四日
今日先生から日記を書くように勧められた
何を書いたら良いのかわからない
だってずっとベッドの上で寝ているだけだから
誠一さんに会いたいな
八月十五日
今日は父様と母様が会いに来てくれた
私が欲しがっていた本と外国のお菓子を持ってきてくれた
お菓子はすぐ無くなってしまった、もっと大事に食べればよかった
八月十六日
先生なんて嫌い
苦いおくすりばかり持ってくるもの
おくすりなんて飲んでも直らないのは知っているもの
八月二十日
誠一さんのお父様が訪ねてきた
私との婚約を解消して欲しいなんて言ってきた
どうしてそんな酷いことを言うのだろう
私は泣くことしか出来なかった
八月二十一日
誠一さんに会いたい
誠一さんは私が嫌いになったの?
今日も1日泣いて過ごした
おくすりも苦かった
みんなきらいだ
八月三十日
誠一さんが来てくれた
でももう会えないって言われた
私が病気になったから?
好きで病気になったわけじゃないのに
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