【KAC20243】少女の日記と愛しき⬛⬛

三毛猫みゃー

箱と日記

 祖父が亡くなり祖父の家の蔵を整理しているとそれを見つけた。無数のカルテと一冊の日記、それと縄でぐるぐる巻にされたそこそこの大きさの箱。


 祖父は昔小さな病院を経営していたと聞いている、カルテはその名残だろう、祖父の時代には個人情報保護法など無いので残っていたと思われる。


 日記を手にして開いてみる。文字はきれいでこれを書いたのは女性だと思う、祖母の物かとも思ったが書かれている名前から違うことが分かった。


 もしかすると祖父の愛人か何かの日記なのかと興味が出てきた。今日の蔵の整理はここまでとして、祖父の書斎を借り日記を読んでみようと思う。


 私は日記と何故か気になる箱を手に取った、箱は結構な重さがあった5キロから6キロくらいあるのではないだろうか。その箱を落とさないように気をつけながら私は蔵を出て施錠を済ませ、祖父の家へと向かった。


 日記と箱を祖父の書斎に置いた後、お湯を沸かしお茶を入れて戻る。


 そして私は日記の最初の1ページを開いた。

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