燃えよ!プラスチック!

 プラスチック=燃やしちゃダメとか思ってませんか?プラスチックという言葉は、可塑性のある素材全般を指す素材の大雑把な分類であって特定の素材を指すものではありません。だから、プラスチックの中には燃やしたら良くないことがあるものもある(たいていのプラスチックは燃やしてOK)というのが正しい認識です。プラごみ、分別しても回収は一台、そして大抵の場合他のゴミと一緒の炉で燃やされます。なんのために分類するかってーと………まず第一にゴミ利権ですが、その他に火力が強めなので炉の火力調整に使うための分類というそれなりに理由もあるんで、ガチガチに硬直化して他人に強制するのではなくゆる~く、無理なく集められる分は分けておいてあげようくらいで良いんです。


 とりあえず、いろいろなプラスチックの種類を挙げておきましょう。アッ、あれだって発見もあるかもしれませんよ。


PLA……ポリ乳酸。家庭用3Dプリンタ用としてで一躍有名になりましたね。土に帰るバイオプラスチックって呼ばれてるのはコレです。トウモロコシとかから作ります。燃やせます。というか気持ちよくクリーンに燃えます。溶けてもなかなかサラサラにはならずもはや固形燃料。


ABS……バケツとか洗面器の定番ですね。黒煙モクモクのとても嫌な燃え方します。二重燃焼と粉塵除去なしではえらいことになります。素直にゴミに出しましょう。ただし、火が使えないと死ぬというような時の緊急避難的には黒煙粉塵を我慢して燃料として利用するのも良いでしょう。プラスチックと言ったら普通コレですが、これまた光に対して耐久性が低く、一年も屋外に放置すればボロボロになり、燃やすしかなくなります。


PVC(塩化ビニール)……LPレコードとか水道管とかですね。塩化と付いてるプラスチックは燃やしてはいけません。ただ、塩化とつくプラスチックは異常な耐久性を誇り、捨てる必要がなかなか発生しません。


ペット……ペットボトルですね。なんの問題もなく燃やしてオッケー……なんですが、燃やしても熱量が低くあまり嬉しくないかもしれません。熱で柔らかくなるので切り刻んで3Dプリンタ用フィラメントに戻すのが王道でしょう。これは燃やしたら有害ガスが出る塩化とつくもの含めて戻して再利用はプラスチックである限り全て通用するリサイクルです。とはいってもゴミ処理場は容赦なく燃やしますがね……。


EVA……ビニール傘等に使われますね。燃やせます。PET同様に燃やして嬉しいかというのには疑問ですが。

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