第2話風の擦り傷要注意
進軍は、悩んでいた。
(饅頭と団子)
「饅頭一つ」
進軍が支払いを済ませて外の椅子に座って、少し時間が経つと店の人がやってきて。
「はいお饅頭、お饅頭だけだと、お饅頭をおいしく食べれない。
お饅頭を食べるなら、茶ものみな」
「ありがたいです」
〈バクバクバクバク・・・・ゴックン〉
「そう急がず、ゆっくり食べろよ~」
店の中から店主の声らしき声が聞こえた。
〈ゴクゴクゴク・・プハ~~~〉
「茶はもっと音を立てて飲むんだぞ~」
また店の中から店主の声らしき声が聞こえた。
「はいよ~・・・あっさいなら~」
「じゃあね~」
進軍は立ち上がり妖の依頼を探しに行った。
(俺が退治できるのは、中妖怪あたりか)
中妖怪を探していた、進軍はあることに気ずく。
「風が荒れている。・・・・そうかあいつかぁーーー」
進軍はこいつがだれかわかっていた。鎌鼬(かまいたち)だ。
「殺す相手を間違えたな」
荒れた風はつむじ風となり、進軍の周りを回り始めた。
(相手は鎌鼬。中妖怪の中では最強。鬼をも切る刃を手に付けている。侍と侍の勝負 は、一瞬。相手を切ったもん勝ち。長く続くの戦いは、相手と自分が互角という事。 これでも俺は意外と強いんだぜ。)
つむじ風が進軍に近ずく。進軍はまだ待つ、鞘から刀を抜き、斬りかかるのには、数秒いる。だからといって、切りかかりそれを躱されたら、隙ができ、切られる。
つむじ風が進軍の間合いに入った。だが、つむじ風のの中にいる鎌鼬に正確に攻撃を入れられるかわわからない。進軍は鎌鼬をよく見る。よく、よく、よく。【今だ】
〈スッ〉鞘から刀を抜く。〈ザッ〉できるだけ上の方のつむじ風を斬る。
〈ぐおっ〉避けた鎌鼬。〈キュウン〉鎌鼬の反撃。〈グサッー・・グッ・・ずぼっ〉だがそれをわかっていた進軍は上に飛び跳ねて、刃を下に向けて刀で斬った。刀を鎌鼬の死体から抜き、横に振り血を飛ばす。刀を鞘へ。
大国主がなぜこの世の中の妖を全部地獄へ葬ったのに、まだいるのか、それはね、妖怪はいなくなったのだ。神は居た。〖良い神〗も、【悪い神】も。
進軍は鎌鼬の刃を切り落とした。
「これは、上物だな。道中町にでも寄って売りに行くか。」
(進軍という男は、謎多き男だ。母親や父親は誰かはわからない。不須田村の家族は里親だ。)
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