第8話 狂ってるって
うわきっしょ。
どうも言葉が悪くてすみませんね。でも仕方がないんだ。
だって朝学校に来たら、壁に張り付いてる人がいるんだもん。
「おい小麦、流石に気色悪いぞ」
二組の窓から小麦を引き剝がす、おいおい二組の時計狂ってんじゃん。狂ってなかったらあと30秒もたたずにチャイム鳴るんだが。
「わぁぁぁあぁぁビックリした。てか雪また遅刻かぁ?もうチャイムなるぞオイ」
朝からお元気ですこと。腹から声が出てますわね。
ていうか、
「お前も教室にはたどり着いてねぇよ」
小麦はわざとらしく肩をゆらして笑った。
「ここは二組。
玉城、小麦の苗字。そして、
「小桃ちゃんは数分早く生まれただけのこんなんが姉とか認めらんないだろーな」
小桃ちゃんに手を振る。こいつは連れて帰るから任せとけよな!!
?なんか小桃ちゃんがわたわたしてる、かわよ…
キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン
「なんで一卵性じゃないんじゃ」
「いいから走れボケ」
今日の学び、チャイム鳴ってる間に二組から自分の席に着席することは不可能。
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