第10話団長へ

書類の中から私は手紙を見つけて送り主を確認するとどうやら私をここに連れてきてくれて、すぐいなくなってしまった団長からの手紙のようだ。


「あらっ団長からの手紙がいつの間にか紛れ込んでいたみたいね。どれどれあちらはどうしてるのかしら?」


「久しぶりだなミト毎回そちらのことを任せてしまって申し訳ないと思っている。こちらは今隣国の争いの騒動に巻き込まれてしまってすぐに帰ることは出来なそうだ。ところで俺が連れて行った坊主はどうしている?あれからだいぶ時間も経ったし少しでもそちらに馴染めていたらいいが」


「あらあらやっぱりあなたのことを男の子だと勘違いしたままのようね。こんなにかわいらしい女の子だっていうのに」


そっか〜団長さんは私のことをボウズって言っていたし男の子と勘違いしたままなんだよね。


「全く団長にはイリスちゃんはこんなにかわいい女の子だってことを教えてあげないとね。それにこんなに有能でもう私達のギルドから離せられないわ」


なんかそんなこと言われると恥ずかしいな。


「そうだ、後でイリスちゃんから団長に向けて手紙を書いてみたらどうかしら?ここに来てからどんなことがあったのか」


確かに私をここに連れてきてくれたお礼も言えてないしこのタイミングでちゃんとお礼を伝えるのはいい機会かもしれない。


「はい、私もちゃんとお礼を伝えたいので手紙を書いてもいいですか?」


「もちろんよ、団長さんに手紙を書いてイリスちゃんが立派な女の子だって教えてあげて」


よし、団長さんにお礼の手紙をかいてみることにしようかな。私はミトさんに手紙をさっそくもらい返事をかくことにした。


「はじめまして団長さん、私ことイリスはあなたに助けてもらった坊主です、いや正確にはお嬢です。あの時はお礼も言えず申し訳ありませんでした。今はミトさんやギルドのメンバーのおかげで元気にやっています。助けてもらったこの命をギルドのお役に立てればと思い協力してもらいながらですが、色々なことに挑戦して頑張っています。団長さんの手紙もミトさんのお手伝いをしている時に見つけていまお礼の手紙を書く流れとなりました。団長さんも色々大変だとは思いますが頑張ってください。団長が戻って来るまでには成長した私の姿を見てもらえるように頑張ります」


ミトさんに書いた手紙を見せて内容を確認してもらい大丈夫だったので送るのはミトさんに任せた。この手紙みて団長は私のことを思い出してくれたらいいな

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

男の子だと思って拾ったガキが実は女の子で数年ぶりに再会したら団を仕切っていた ケンタン @kentan

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ