「さっまずは呼び方ね、改めて私はミトよ、よろしくね。声は出せる？出せなかったらなんかメモ出来るの持ってくるけど」

私は、なんとか言葉にして伝えようと必死に頑張る。「あっあっ　いっいイ・・リス」

「アイリス？違うわねいっ、イリス？イリスっていうのね？」

良かった、伝わってくれた。私は伝わったことを理解するとうなずきを繰り返した。

「なら、イリスまずはここの説明をしなくちゃね。ここは傭兵団ギルドの天の矛よ、ギルドランクはSまっ成り立てだけどね。成り立てだから、今団長達は忙しく頑張ってるわ。それに頑張る理由も色々あるしね、例えば、イリスみたいな子を減らす為とか。」

あの人は私みたいな子？を減らす為に頑張ってるんだ？

「そうね、簡単にすると一人さびしくしている子を無くすために頑張ってるってことね。ここにはイリスと似た状況で来た子もいて色々頑張ってるわ。イリスもここでゆっくり自分のできる事を探してみたらいいわ。傭兵団の仲間になって色々仕事手伝うもいいし、自立して頑張るでもね。もちろん自立できるまでみんなであなたを支えるし、そこはあなたの自由よ。今はゆっくりしながら色々覚えていきましょうね」

ミトさんは、私にわかりやすく優しい声で教えてくれた。私はどうしたらいいだろうか、すぐにはわからないからミトさんのいう通り色々頑張ってみよ。それに私の力なら色々やれることを増やせるしね。

ガチャと扉が、開き知らない人が入ってきた。

「ミトさんただいま、無事依頼終了したよ。他の奴らもすぐ来るから昼めしおねが〜い。んっん～～あっもしかして久しぶりに団長連れてきた？団長はどこにいるの？」

「団長ならまた行ったわ。緊急依頼を頼まれたからまたしばらく留守になるんじゃないかしら？それにしても、団長もひどいのよ。この子イリスちゃんって言うんだけど男の子と勘違いしていたのよ。もうこんなにかわいい子なのに」

「まっあの団長だしねっでも見る目はしっかりしてるからいい子なんだよきっと。おっとそういえばまだ自己紹介まだだったな、俺の名前は、リックよろしく頼むなお嬢ちゃん。他にも色々なやつが来るけどみんないい奴だから安心していいからな。それじゃメシメシにしようぜ。ミトさん特製のご飯楽しみだな、昨日までは当たり外れが激しい食事だったからハズレ無しのミトさんのご飯がもう恋しくてたまらなかったよ」

「まったく褒めてもなにも出ないわよ。でもあなた達が帰ってきたし、イリスも来たから歓迎会をしなきゃね。お昼は簡単なやつにして夜はたくさん美味しいの食べましょうね」

なんか、新しい人が来た。リックさんだっけ？初めて見る私に対してあまり驚きもせずむしろ簡単に受け入れてた？ここじゃ普通のことなのかな？わからない、わからないけどこの人も悪い人じゃないのは伝わってきた。あと何人来るんだろう？なにもわからないからドキドキするな。

「えーと、イリスだっけ？俺以外にはあと二人が、もうすぐ来るからな。男と女が一人ずつでミトさんよりはイリスに年が近いからっていっても15だから結構離れてるのか？多分イリスは10歳とかそんなもんだろ？見た目的に。まっとにかくミトさんに話しづらいこととか出来たらもう一人のそいつに話してみな。悪いやつじゃないからきっと相談に乗ってくれるぜ。」

そうなんだ。さらにお兄さんとお姉さんが来るのか、緊張するけどちょっと楽しみだしお祝いのご飯楽しみだな。ちょっとお腹減ってきたかもと考えたらぐ〜とお腹が鳴いてしまった。

「あらあら、お腹すいたわよね。すぐご飯作るからリックと待っててね。リックはイリスちゃんとゆっくりしながら手洗いとか教えてあげてね。」

「了解、それじゃイリス行くぞ、ミトさんのご飯楽しみに待ってような」