第2話ここから始めよう

 私の名前はイリス少し前に住んでいた村を野盗に襲われて住む場所を失ってしまった。母に家の隅っこに隠てなさいと言われて必死に恐怖で震える体と周りから聞こえる怖い男の人たちの声に耳を押さえて耐えていた。


 それから、どのぐらい時間が経ったのだろう?まったくわからないが私の前に、男の人たちが数人立っていた。この人たちが、私の村を襲った野盗なのだろうかと怯えて見たらどうやら違うらしい。しかし、この人は失礼な人だ、確かに見た目は今は隅っこに隠れて汚れているが男の子と勘違いしているらしい。


 私は女の子なのにまったく見る目のない人だと私は、抗議しようと声を出そうとしたらしたら声が出せなく体も思うように動かずただ見つめることしか出来なかった。


 男の人たちに連れられて外に出ると村は、ひどい状態だった。村長さんの家は焼かれて、いつも優しいユーナおばさんの家も扉が破壊されたりして見るのがどんどん辛くなって私は目を背けたかったが、村を出る最後1度だけしっかりと目に焼き付けるように村を見渡した。私の秘密の力も使って。


 この力は誰かにバレると危ないから秘密にしなさいと母から言われ続けてきたので幼いながらも、なるべく隠してきた。これから、どうなるかまだわからないが自分を守るためにも力を使っていかなければいけないかもしれない。そう私の力を、まだ全てを扱いきれていないけど完全模倣パーフェクトトレース


 男の人たちに連れられて、着いたのはどうやらこの人たちの家らしい。そこで、分かったのはこの人たちは国から認めてもらえるくらい偉い人で忙しい人だということだ。そしてまたこの人たちはまた出かけるみたいだ。私はどうなるんだろうか?すると家の奥から、女の人が出てきて私を見てびっくりしていて、男の人たちと少し話をすると出ていく男の人たちを見送っていた。


「それにしても、こんなかわいいのにボウズなんて酷いわよね。ねっあっ私はミト、この家の管理を任せられているの。あの人達は、しばらくまた帰ってこないから私と一緒に待っていましょうか。大丈夫、ここにはあの人のお友達もたくさんいて安全だからね。後でみんなにあなたのこと紹介するわね」


 この人は優しい目をしている。それに私を女の子だとちゃんと気づいてくれた。ここであの人を待つことになるなら、私はこのミトさんの為に頑張ってみよ。いい人そうで良かった。


 ここから、また始めよう。私のいた村みたいにならないように私のできる事で強くなっていかなくちゃ


 

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