激闘!地下アイドル道!!

栄川浩一

第1話

私たちはアイドルをやっています!


テルコ

クリス

ミホ

トウコの4人で活動しているDekoBokoカルテットというグループです。


と言いたいですが実際はまだまだ地下アイドルの域を出れてません。

トップアイドルまでの下積み時代ですね。



私はテルコ。女子の中では高い身長と不器用ながらも高い身体能力でアイドルにスカウトされました。

ですが不安があった私は友達と一緒ならという条件で、友人の小柄で少し運動が苦手なトウコと一緒にアイドルの道に入りました。

プロデューサー曰く、大柄なテルコと小柄なトウコのデコボコ感は絵になるとのことだ。


その後、プロデューサーはどこからかミホとクリスをスカウトしてきた。

ミホは私に近い長身を持つものの私と違い器用なタイプだそうだ。

クリスは小柄ながらもとても運動できるタイプで力以外は私を上回っている。

私たち4人は一度話し合ってみるも互いに意気投合

アイドルグループDekoBokoカルテットの結成となりました。



それから2年経ち

私たちはいまだに地下アイドルの沼にはまっています。

たまに開催するライブにはそれなりに人は集まっているようですが…


そんな状態ですが私たちのグループ内の仲は良好でした。


ある日、ダンスのレッスンをしているところに私たちのプロデューサーが駆け込んできた。

「みんな!アイドルイベントResurrection(リザレクション)の招待状が届いた!

 トップアイドルへの道が開けるかもしれない!」


私たちはResurrectionの招待状を眺める

Resurrection、噂だけは聞いたことがある。

年に一度、数多の地下アイドルを一同に集めて開催される極秘イベント

そのイベントで優秀な成績を収めた者はトップアイドルへの道が確約されると聞いている。

テレビに出てくるトップアイドルの半分はResurrectionの勝者とのことだ。

私たちは4人は互いに顔合わせて頷きあい、Resurrectionへの参加を決めた。


日時 MM月DD日 時刻は21時

会場 XX展示場 会議室A~D

集合場所は展示場の地下駐車場




しかし




Resurrection当日 時刻は20時00分

展示場近くの駅を出た所でプロデューサーから電話がかかってくる


「すまない、ミホとクリスはまだいける状態じゃない。」

「そうですか。二人の様子はどう感じですか?」

「体調はよくなってきているがまだ無理はさせられる状態じゃない。」

「分かりました。トウコと会場に向かいます。」

「ああ、気を付けて行ってきてくれ。」

「はい。」



三日前、二人は体調不良を感じ医者にかかったところインフルエンザと診断された。

幸運なことに私とトウコは感染せずに済んだので

二人で会場に向かう事となってしまった。


「Resurrection、いったいどんなことをするのかなあ…」


トウコは不安そうにそう呟く


「私も噂しか聞いたことないから分からないが、

 毎年種目が変わるゲームをするらしい

 遊園地のアトラクション感覚で楽しめばいいんじゃないか?」

「う、うん。そうだといいんだけど。なんだか嫌な予感が離れない…」

「まあ私が付いてるし。大丈夫さ!」



私たちは展示場に到着し、係員に地下駐車場に案内された、

そこには50人くらいのResurrection参加者と思われる人が集まっていた。

女性だけではなく、男性もいる

比率はだいたい6:4くらいかな?女性の方が少し多い気がする…。


21時まで少し時間があるので私はトウコと話して過ごした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る