第186話 風車!
地底の王都編始まります!
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さて王都に行く事になったが、
何たってかなりの人数の移動である。
「千さん、この人数の風車って、此処にあるんですか?一部の人は歩いて行くんですかね」
俺の質問に千さんは答えてくれる。
「テーブルが車体になって、足が車軸とマストになります。
車輪だけを倉庫に積んであります、だから一台作ったら倉庫で車輪を多く持ってきて、作ったら倉庫にまた車輪を取りに行ってと、何回か往復すれば全員分出来るのよ」
車輪だけ倉庫で、後は屋敷にある物で、風車は出来るんだ、ある意味エコだね。
「なら俺達は組み立てに参加するんですか?」
「王族はしないわよ、その内に誰かが持ってくるから!」
半日待ったら豪華な風車が来た。
「ほらね、後ろにふたり風魔法の魔法使いがいるから私達も乗って王都を目指しましょう」
王女様達を置いて先に言っていいのかな、後で苦情が来ないとも言えない。
そんな事を思っていると、王族がこちらに来る。
「旦那様、行動は私達と共に王都に行きますので、後をついて来て下さいね」
「今回の帰都は楽しみですね、途中で色々と料理が出そうだからね」
第3王女と王妃様が言ってくる。
「何も出ませんよ、厨房は無いし、出汁も作れませんからね」
俺の発言に王妃様は膝をつく。
「1日1日、何処かに止まって、美味しい食事を食べる計画が〜」チラ。
「お母様、きっと私の旦那様がどうにかしますよ」チラ。
何故王妃と王女は、俺をチラ見するんだ!本当に出さないからね。
「王妃様、王女様、此処で居ても進みません、出発致しましょう」
メイド副総長が言ってくる、俺に協力的だねキャラメル効果かな?
「まだ泣き落としをしてないのよ、もう少し待って頂戴」
「そうよメイド副総長、そんなに融通が効かないから、千に結婚を越されるのよ」
その言葉にメイド副総長は少しムッとする、千さんのライバルなの?
「とにかくは早く出ませんと、他のき族が付いてきます、側妃さんのお料理目当てにです」
カオリさんの料理目当てで、他の人が追いかけてくるの?俺じゃ無くて。
「そうじゃな、そうじゃな、ついて来られる前に王都に向かおうの!」
王妃様が言ってくると、王女様も頷く。
全員で外に出ると、帆はカーテンで、椅子にはシーツが掛けてある。
そして、車輪は車体より半分飛び出ている。
「き族達の車輪は車体より低い、私達の車輪より小さいので走り出したら、こちらの方が、スピードと距離が稼げますのよ」
確かに近くにある標準的な、き族の車輪よりも大きさも太さも王族仕様は大きく太く出来ている、転倒も少なそうだな、デメリットは加速か!それも魔法使いが2人乗って解決しているんだろう。
「そちらの風車には第3王女達が乗りなさい、魔法使いは彼らを其方に回そう」
王妃様が指図するけど、実力は分からないな?
(旦那様、彼らは普段は王妃様の専属です、その方がこちらを操ると言う事は、かなり旦那様方を重要視されてます)
千さんに耳打ちされる。
ならばこの国1番の風魔法使いの実力を見てみよう!
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