妖怪退治録

夢時間

第1話 教室にて。

相変わらずうるさい教室に、私は毎日通っている。バカみたいな音量でしゃべる奴、何でここで?って思うくらいなんかいちゃいちゃしてる奴、、、

そんな奴らを素通りして歩いていくのは私、ねここ。

変な名前だと思うだろうが、これは私の恩人につけてもらった名前なので、特に文句はない。

とりあえず歩くが、周りをみるたび、人、人、人。

胃もたれするぐらいの人に吐き気を催しながら、ズンズン歩いていく。

「あっねここさん!」

私の名前を呼んだのは姫野。とんでもなく大金持ちで、美しいブルーの髪がよりいっそう顔の良さを際立てている。あと胸が大きい。

「ねここさんどうされたんですか?」

「あっいや何でもない…」

姫野はその美しいブルーの髪を揺らしながら「そういえば…いやうーん」とうなっている。これだけでも絵になる美しさだなと思った。

「えっと…とりあえずここじゃ邪魔ですし、教室はいりませんか?」

「あ。あ~そうだね。入ろうか。」

優しい話に対してなんというくそみたいな態度をしてしまったんだろうか…

今私の顔はすごい赤いと思う。

すごくいやな思いをしながら歩いていた。

……そのとき気づいておけばよかったんだ。

視線を感じていたことを。

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妖怪退治録 夢時間 @nekokurage0

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