葬送曲

夕雨 夏杞

Requiem

煙と雲が泳いでる

気持ちよさそうに、泳いでる


蝉時雨の夏


コップが海で溢れてる

呼吸ができずに、溺れてる


気づいた時には独りだった

ただそこに、灰色だけが残った


声が聞こえたのだ


わたしは、葉になるから

雨に、風になるから


だから、ちっとも

かなしくなんかないよ

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葬送曲 夕雨 夏杞 @yuusame_natuki

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