感度良好ですわ。〜月にはウサギが住んでいる〜
猫野 尻尾
第1話:その子は月からやって来た。
この話は「クーニャンさんの恋するレシピ」から派生した話です。
クーニャンさんが月に移住した話を書いていて思いつきました。(=^x^=)
昔から月にはウサギがいるってのは有名なお伽話。
でも現在では、お伽話じゃなくて月には、ちゃんとウサギが住んでるんだ。
月の表面に「ネザーランド」って大規模なドームが築かれていて、そこに
ドワーフ族ってウサギたちが住んでいる。
ウサギと言っても、地球にいるウサギとは違って擬人化していて人間に
より近い容姿をしている。
細かい部分が違うから、地球人とは見分けがつく。
なんでも昔は普通のウサギだったけど、急激に進化して今のドワーフ族になった
らしい。
いつから月に住み着いたかは不明。
もしかしたら地球人が月に持ち込んだウサギが進化したとかしないとか?
月には生命を成長させる不思議なパワーがあるのかもね。
なわけでドワーフ族と人類とは現在は平和協定で結ばれている。
だから反対に月から地球に移住するドワーフ族もいたりする。
そして、そのウサギの国からひとりの女の子が地球にやってきた。
って言うか、思春期によくある家出ってやつ。
そのへんは地球人もドワーフ族も同じらしい。
家出したその子の名前は「ラパン」 って言う。
ラパンは親に内緒で自分ちの自家用UFOを勝手に乗って地球へやって来た。
で、ラパンは今、日本の「吉田家」にお世話になっている。
吉田家は、お父さんとお母さん、そして息子ひとりの一般層の三人家族。
お父さんの名前は「吉田 茂 」自営業「お好み焼き屋さん」
お母さんの名前は「吉田 美和」イラストレーター。
そして息子の名前が「吉田 鋼太郎」高校一年生・16歳。
なんでラパンが吉田家にいるかってことですけど・・・。
経緯はこういうことだったのです。
鋼太郎は天体観測が趣味で、その夜も望遠鏡で星の観察をしていたんだ。
そしたら望遠鏡のレンズの中を横切っていった光る物体があったんだな。
なにかと思って、そのまま望遠鏡で物体を追った。
その物体は湖の方に向かって落ちていった。
鋼太郎は観測をほったらかして、その謎の物体を探しに湖に向かった。
自転車で15分ばかり走ると湖に到着した。
そこに雑誌やネットで見たことあるような金属に見える丸い物体が湖にプカプカ
浮かんでいた。
「UFO?・・・そうだよな? 」
「このUFO、月のドワーフ族が乗ってるやつだよな、ネットで見たことあるぞ」
若いぶん順応性がある鋼太郎はさして驚きはしなかった。
自分にもこう言う遭遇はがいつかありえることだって日頃から思っていた。
そしたら、その物体の上部がパカッって開いて、中から同じく見たことある
ような女?
女に見える女が宙を浮いたかと思うと鋼太郎のところまで降りてきた。
「およよ・・・ウサギ・・・ドワーフ族じゃん・・・まじで?」
地球人とは違う雰囲気のその子は鋼太郎と歳が変わらないくらいだった。
髪は濃い金髪で、両サイドでくるくる巻きにしてあって、で耳がやたら目立って
いて横に引っ張ったみたいにびよ〜んって伸びていた。
ウサギって言っても、なんのなんの人間の女の子に引けをとらないくらい可愛い。
チャーミング&キュート?
その子は、鋼太郎の前までやって来てこう言った。
「あなた・・・地球人ですか?」
「ですよね、ここに来る前にUFOのコンピューターで少し調べてみました?」
「地球の男子ですよね?」
「そうだけど・・・君は?」
「私は、月のネザーランドってところからやって来ました」
「ラパンって言います・・・よろしくね」
とぅ〜び〜こんて乳。
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