紹介文で、先ず笑う。
とにかく情報量がすごい。バッファロー、新築の内見、そして……力士。
いや逆によくぞ纏められた、と思う。
丁寧なディテール。勿論、ホラー要素もしっかりとある。精緻に作り上げられた物語の展開には感動こそあれ、何らおかしな所は一つもない。
しかも、バッファローは一頭だ。
『質の良いホラー小説』という言葉がしっくり来る作品だというのに、つい笑ってしまう。『絶対に次、笑かされるぞ』とわかっていながらも笑いながら征く、この行動こそがまさにホラーの醍醐味であり、
この作品が最も強く訴求したかったのは(あくまで想像の域を出ないが)これではなかろうか。
相撲は神事だ。
……違?