第5話 エレウシスの秘儀?いいえ身隠神事です

 八重垣神社の身隠神事とは……。

 もうかれこれ10回くらい参列してるのでまあ自分の中では、だいたいこんな感じってイメージが固まってるし、意味もなんとなくわかってきている感じがするけど、他人に説明することは出来ない。

 エレウシスの秘儀のような秘祭というわけでもなく、神社ホームページにも松江市の観光案内にも載ってる有名なお祭りである。全然「隠れ」てないじゃんと思わず突っ込みたくなるが、毎年毎年式次第が変わり、10回参列して同じだった年は一度も無かった(笑)、それについても有識者からその後聞いたのだが、思わず納得してしまった。

 大したことでもなく、社会情勢を受けていろいろあってって事なんだけど、某有識者から聞いたその内容について公開していいか確認してないため多くは語らない。ただひとつ言えるのは正しいフルセットの式次第は存在するということだ。

 そしてその某有識者のお父さま、お祖父様とずいぶんとエキセントリックな方だったそうで、その方々の風変わりな行いによってその正式な式次第を省略せざるを得なくさせてた時期もあったみたいなお話を聞きました。彼もカクヨムやってるサブカル界隈の人でもあるので、面白くするために盛大に話盛ってるとは思いますが(笑)

 そんなこんなで、今年も式典に参列。今年は豊作になって米の価格が落ち着きますようにw


 いとしのレイアじゃないですが、「かしこみかしこみもうす」何度も聞いてきました。

とりあえず、この祭りの頃に種籾を水に浸して苗床作り始めてというタイミングなので、歴史的には暦として機能してきたんじゃないかな? 今となっては縁結びとか恋愛成就とかのご利益がうたわれてますが。


 そして撤饌のお菓子をもらって帰ろうとしたとき、隣の土産物屋さんのマスターに出会う。居たんや……と話し込んだ。店を畳んで残務処理中だとかそういう話をひとしきり聞いて落ち着いた頃に、他のお客さんたちが、隣の土産物屋さんどうしたん?東京から来てた若い子がやってたけど店たたんだらしいとか噂してるのが耳に入ってきた。マスターとニヤニヤしながら、漫画表現なら矢印がグサグサ刺さってるヤツだなとか、矢印に「この人です」とだけ書かれるくらいだろうと考えて笑い合った。

 そして日が沈み始めた頃に帰路につく。撤饌とは別にお土産とか買わないとな~、でも隣の土産屋さん店畳んじゃってるし近藤商店(向かいのお土産物屋さん。)は個人的には大好きな品揃えなんですが、人さまにお渡しするにはなぁと今回はパス。

 結局地元スーパー、ホックで米2キロ2袋、米子で製造してるおまんじゅうを購入。なお、ホックは拙作「勇者バローはマイバッグ持参で無双します」では元ネタにしてません。人の名前っぽくないんだもん。


 国道9号バイパスは一部有料区間はあるものの、その有料区間だけちょびっと降りてまた無料区間に繋いでいけるので、ほとんど高速道路とよんでいい。

 そして日が変わるまで十分に余裕を持ったまま、鳥取市内に入り温泉銭湯に浸かる。

ちなみに、燃料がなにげにピンチだったので24時間営業のガソリンスタンドのありかをチェックして不安を取り除いてから温泉に入る。

 鳥取駅周辺には温泉が湧いてる一角があり、何軒か温泉銭湯があるのだが、旅の宿やスーパー銭湯のたぐいではなく、どう見ても地域密着型の地元共同湯のような、浴槽もふたつくらいのこぢんまりとした鄙びまでは行かないが地元の人たちの銭湯だが、そこに大旅行してきたおっさんが入ってるなどとは誰も思ってないだろう。田舎集落ではなく、程よく地方都市ゆえの微妙な人と人との距離感。これが田舎集落の共同湯だと、いつものメンツと違う奴が居るとバレる。それはそれで乙なもんだが、流石に大旅行してる途中なので疲れるので、この距離感が心地よい。他人は他人、我関与せずだ。


 そして風呂に入って暖まり、再度また東に向かい帰路を進める。そしてたどり着いた5月3日の寝床は、兵庫県豊岡市街地の北西にある国道上の簡易パーキングエリアで野宿。道の駅ではないが、売店がないくらいでとても良く整備されていて居心地が良い場所。

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