第3話 蒲郡バイパス〜余呉湖で雨天撮影

 既にネタバレ済みですが、掛川のあとそのまま国一バイパスをトレースして西に向かいます。藤枝バイパスは全線高速みたいなもので少し気持ち程度下道っぽい浜松バイパスを経て浜名バイパスに入るとあとは豊明まで完全に高速道路。

 浜名バイパスに至っては制限速度80キロになってる一般国道という謎の存在で、「高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路」(長え……)ではない。法的な区分なんて速度違反した時に30キロオーバーから一発免停か40キロオーバーから一発免停かのどっちが適用されるのかくらいしか関係ないので20(本当かいなw)


 浜名バイパスから潮見バイパスに入る時、昔は「制限80逆矢印の意味を取り違えるな」(高速の制限80解除は法定100だが、一般国道の制限80解除は法定60だ)とよく言われたが、今は制限60の標識になってる。


 一般国道の制限60も高速道路の100も、本当はありえない標識。それは制限が取れたときの法定速度なので、制限が解除された事をもってその最高速度が適用される筈。そもそも、設計速度40がメインの国で誰や法定を60にしたやつは? 制限がないとき法定速度というルールが、制限が適用されない場所が少数なので、大量の標識とマーキングする費用が掛かったじゃないか。いっそ法定を40にして、それ以外になるところに標識出せばいいじゃないか。


 塩見バイパスも、最高速度を引き上げる制限速度こそ取れて最高速度60キロの道だからといって侮ることなかれ。信号がないというのはとんでもない時短効果があるので、速度が遅い以外は高速道路みたいなもんだ。


 ところで、ここ潮見バイパスから豊橋東バイパスの接続は面白いことになってる。まっすぐ直進していると、いつの間にか豊橋東バイパスに入り、そこから国道23号(参宮道路)となる。国1をトレースする意図で通行している人は注意が必要だが、こっちは目的地に向かうために通行してるので、国道23号に入って問題無い。同様に直進方向で違う国道に入るポイントは烏丸五条交差点の国道9号ってのもあるので、国1にこだわる人は注意されたし。


 参宮道路とは、その名の通り伊勢神宮に行くための道路であり、国道23号が代表であるが、実はそこに至るまでの国道1もまた、東京から伊勢神宮に向かう参宮道路でもある。まあ気にするなw


 そんなこんなで、掛川での長い小休止(断じて車中泊ではなくて……)のあと夕暮れ少し前に滋賀県の余呉湖に到着。



――― 余呉湖 ―――


 余呉湖とは、琵琶湖の北東に位置する神秘の湖で、どれだけ雨が降ろうともその水位は変わらず、琵琶湖と同じ水位を保ち続けるとか、天女が降り立ったとか、ヨッシーというUMAが居るとか昔から伝承が絶えない場所だったが、近年では、湖面のリフレクションを活かした写真を撮る絶好のスポットとして写真家の卵たちが練習に通う場所として有名だ。

 生憎風が強く、湖面のリフレクションは無理だった。しかも途中で雨に降られ、このために展開した4x5の大判カメラ担いでクルマに戻って雨宿りするというハプニングに見舞われる。

 リフレクションが名物なのに風が強くて全然撮れない。普通に考えてこれはフィルム無駄遣いになるから諦めて次の機会にとするべきだが、次いつ来れるか分からないからとりあえず何枚か撮る。

 フィルムはナマモノなので、その次の機会まで保たないし、大判の撮影は普通のカメラと全然手順が違うので、操作手順の練習という意味もある。

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