第3話

朝、少し寒くて起きた。


眠け眼を擦りながら起きると、少し部屋が広く感じた。これから一人だからな、と思うと少し寂しい気がした。


だんだんと覚醒すると、まわりがよく見えてきた。


吃驚した。


なんと、壁に穴が空いていた。


確かめようとまばたきすると、穴はなくなっていた。


そんな馬鹿なことはあるまいと近づいて見ると穴がまた開いて、ちょうど昨日挨拶した隣人さんが顔を出した。


「おはよう、このなぞに気づくなんて早いねえ」


僕はこの家の安い理由を知った。

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