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 流刑地のお店で働いている女の子の名前はつぼみと言った。ホラーはつぼみと友達になった。つぼみはホラーの話を聞いて、泣きながら「わかりました。ホラーさんのためにこの骨はお店の奥にしまっておきます。本当は先に骨をお渡ししてあげたいのですが、ごめんなさい。お店のルールでそうすることはできないんです」

 涙目のつぼみは言う。

「こちらこそ。どうもありがとう。それでいいです。頑張ってお金を稼いできます」

 それからホラーはつぼみと一緒に流刑地のテーブルでつぼみが淹れてくれた上質なコーヒー(飲んでびっくりするくらい美味しかった)を飲みながら骨についてのお話をした。

 その話の中で今度獣の頭蓋骨の骨を流刑地に持ってきてもいいですか? とホラーが聞くと、もちろんです。いいですよ、とつぼみは言ってくれた。(涙が出るくらい嬉しかった)

 流刑地の外に出るとそこには背中に星型の模様のある黒猫が樽の上で眠っていた。この黒猫は流刑地の猫ではないようだったのだけど、自然とこの場所に住み着いている生意気な猫だと言うことだった。(つぼみが楽しそうにして猫について教えてくれた)

「どうもありがとう。このお店とつぼみちゃんと、お母さんの骨に出会えたのは全部あなたのおかげだね」眠っている猫にお礼を言ってからホラーは歩き出した。

 ひなちゃん。ようやく見つけたよ。ひなちゃんのお母さんはいたよ。待っててね。もうすぐ、お母さんと合わせてあげるからね。

 ひなと名前をつけた獣の頭蓋骨の骨の女の子に頭の中でそう言いながら、ホラーは久しぶりに本当に嬉しい気持ちになって家まで帰った。(スキップでもしたいくらいだった)

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