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目の前のテーブルの上に置かれた獣の頭蓋骨の骨を見て、ホラーはこの骨が自分がずっと探していた私の待っている獣の頭蓋骨の骨の女の子のお母さんの骨だと確信をした。
この骨だ。間違いない。あの子と同じ匂いがする。骨格にも面影がある。じっと骨を見続けるホラーを見てくすっと女の子が笑った。
「あっ、すみません。すごく真剣だったから、本当に骨が好きなんだなって思って、つい嬉しくなってしまって、笑ってしまってすみませんでした」と女の子は頭をさげながら言った。(我に返ったホラーは顔を真っ赤にした)
ホラーは真剣な顔をすると女の子のほうに向き直って、「あのお願いがあるんですけど、聞いてもらえますか?」と言った。
「はい。なんですか?」
「この獣の頭蓋骨の骨を私に売って欲しいんです」
「それはもちろん構いませんよ。お客様ですから」女の子はにっこりと笑う。
「ありがとうございます。それでお金なんですけど、おいくらでしょうか?」
「そうですね。えっと少し待ってください。値段をまとめた紙の束がありますから」と言って女の子はお店のカウンターのほうに移動をして、そこに山積みにされている紙の資料の中からお店の商品の値段の書かれている紙の束を探し始めた。
そんな女の子の動きをどきどきしながらホラーは見ている。
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