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 ホラーは珍しくふかふかの黒いしっかりとした生地のコートを着ている。(本来のホラーの少ないお給料では買えないような高級なものだ)それは影がお給料をためて買ったコートでその(普段なら触らせてももらえない)コートを「寒いでしょ?」と言ってホラーに貸してくれたのだった。(優しすぎてホラーは怖くなったくらいだった)

 あったかい。

 白い息を吐きながらホラーは思う。

 そんなある日、ホラーは気になる骨売りのお店を見つけた。そのお店はまるで隠れるようにして根っこの街の片隅の路地の奥にあった。そのお店をホラーが見つけたのは偶然だった。猫を追いかけていたらそのお店までたどり着くことができたのだった。その猫は不思議な猫で背中に星の形をした白い模様のようなものがある黒猫だった。

 その骨売りのお店の名前は『流刑地』という名前だった。

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