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 存在と永遠回帰への空想はとても面白かった。ホラーは映画のできに満足した。(贅沢にお金を払った甲斐が確かにあった)

「面白かったね。思っていた以上にずっと良かった」ずっとにこにこしているホラーはいう。

「面白かった。でもやっぱり難しかった」影は言う。

「影は真面目だもんね。頭で考えちゃうと疲れちゃうから、感覚でいいんだよ。感じたままでいい。理解する必要はないと思うよ」

「なるほどね」うなずきながら、影は言う。

「贅沢しちゃたから、また明日から穴掘りのお仕事頑張らないと」と背伸びをしながらホラーは言った。(小さながま口のお財布の中にはからっぽになってしまった)

「猫がさ、出てきたでしょ? 最後にさ」

「うん。出てきた。可愛い猫だったね。本のほうには精密な描写はなかったから、どんな猫を使って、どんな風に演出するのか期待していたけど、結構想像通りの猫で嬉しかった。あの猫。子猫だよね。きっと子供は神様って言う文章とかけているんだと思った」

 二人は真っ暗な道を歩きながらそんなお話をしている。

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