鬼畜
命を譲れたら、どんなにいいだろう。親友の遺体を前に、呆然としていた。が、突然現れた死神は言った。
「譲らせてあげようか?」
「何で」
親友が、起きた。良かっ——
「余命少ない君の命と俺の命を、死神にお願いして交換したのに!」
……僕の命が燃え尽きる前に聞いたのは、死神の高笑いだった。
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