社畜、リハビリに行く
新沙とダンジョンへリハビリに行くと決めた後、俺たちは病院の窓から飛び降りて抜け出していた。
看護師さんが見に来たら驚くかもしれないけど、そこはごめんなさいだ。
ふとどこのダンジョンへ行くのか気になったので、並走している新沙に聞いてみる。
「なぁ新沙。今どこのダンジョンに向かってんだ?」
「えーとね、この前ゆーくんが攻略した蠱毒ダンジョンの近くにあるB級ダンジョン。『
ふむ……迷塔ダンジョンか。聞いたことがあるな。確か俺が高校時代からある有名なダンジョンだ。
迷塔ダンジョンは名前の通りダンジョン内の構造が迷路のようになっている塔のダンジョンだ。迷路も難しくモンスターも強力なため未だに最深層には辿り着けていないらしい。オマケに今回のダンジョン進化によって冥層も増えたそうだ。
「で、何で迷塔ダンジョンを選ぶんだよ。あそこの構造は迷路になっているんだぞ?」
「アハハー取り敢えず頑張っていきましょー!」
……呆れた女だ。
*****
「着いたー!」
そう言って身体をグーっと伸ばす新沙。病院からここまで来るのに走り続けてきたので当然だ。何か交通機関を使えば良かったのではないかと思うが……走った方が速いため使わなかったのだ。
「ま、いい準備運動にはなったんじゃない?」
「それもそうだね。それじゃ、行こっか」
先にダンジョンへ入っていった新沙の後を追いながら、上へ続く塔を見上げる。
大体東京タワーと同じ程の高さだろうか。塔の材質は石で出来ており、なんとも鉄の建物で溢れている東京には不似合いの建物だ。
俺が後ろから着いてきていないことに気付いたのか、後ろを振り返ってくる。
「おーいゆーくん!早く行くよ!」
「あぁ、今行く」
俺は新沙の方へ歩み寄り、隣に着いた。
すると新沙が異様に顔を赤く染め、照れ始めた。
「どうした?」
「いや、なんか……デートみたいだなって…」
この女は感性がバグっているのだろうか?普通デートではダンジョンなんて行かないと教えておいた方が良さそうだ。
苦笑いしている俺は顔を赤く染めている新沙と共にダンジョンへ入っていった。
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えちょまです。
新作書いてるからこっち書けてないごめんね
それじゃ
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