第14話 恋
私を食べ尽くした彼は満足そうに眠る。彼の腹の中は温かで、恋する彼に抱かれる幸福の中、私は卵を産む。彼の腹の中でびっしりと。
子どもたちは元気が過ぎるようで、つい彼の腹を食い破り外に出てしまう。毎回注意しても言うことを聞かない。親って大変。
それにしても、また「彼」を失ってしまった。
スマホの電源を入れ、画面をタップする。マッチングアプリ。これってすごく良い。
この中にはたくさんの「彼」がいて、その数だけ私は恋をする。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます